カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 11月末の三連休最終日。亡父の一周忌法要とその後の会席を、今回も松本美ヶ原温泉の料理旅館「鄙の宿 金宇館」にお願いしました。
自宅での法要後、今回も旅館のマイクロバスで送迎していただきました。

 父が実際亡くなったのは、暮れも押し迫った昨年の12月23日ですが、2月の四十九日の時は大雪で大変でしたので、年末では皆さん忙しいでしょうし、また遠方から来る親戚も踏まえ、今年は冬が早そうなので、万が一の雪が降る前に早めに済ませることにしました。
会場は、四十九日(中陰)法要後の会席(第828話)が好評で、丁寧で心の籠った対応も素晴らしかった金宇館さんに再度お願いすることにしました。こちらはご家族で営まれている小さな料理旅館ですが、まだお若い四代目(イケメンです!)が腕を振るう料理も季節毎に変えられ、食材に掛かる予算以上に調理に細やかな工夫がされています。

 自宅で、菩提寺のご住職に一周忌の法要を上げていただいた後、旅館のマイクロバスで美ケ原温泉の金宇館に向かいます。場所が温泉街の北の外れに近いので、我が家からだと浅間経由で片道15分足らずでしょうか。偶然、送迎バスのドライバーの方が岡田のご出身で父のことをご存じで、懐かしくお話をいただきました。
 今回も、大女将や若女将さんの、押しつけがましさの全く無い心の籠った対応をいただき、喪主側としても本当に助かりました。
今回こそはと思ったのですが、やはり喪主としての対応で忙しく、残念ながら当日のコースの料理は、結局最初に出された目にも鮮やかな前菜(八寸)しか撮ることが出来ませんでしたが、今回も色々工夫された料理を出していただきました。とりわけ、そぼろを包んだ餡かけの長芋饅頭(?)は何とも優しい味わいで絶品です。また、古いながらも隅々まで手入れが行き届いて、至る所に昭和の浪漫(金宇館には漢字の方が似合います)が薫る館内で、レトロな談話室の様子も撮影してみました(以前宿泊した時は、真空管アンプで、静かにビル・エヴァンスが流れていました)。
因みに、金宇館は昭和初期の木造建築(新館はリニューアルされていますが、特に本館は共同の洗面所と手洗い)で、最新設備のホテルを好まれるような方々向けではありませんし、こちらよりも高級な旅館も松本には何軒かありますが、金宇館はそれ以上の価値と満足感が得られる宿だと思います。
 一年後の三回忌も、きっとまた金宇館さんにお願いすることになろうかと思いますが、その前に(娘たちのスケジュール次第ですが)出来れば家族でのんびりと温泉と素敵な料理を楽しむべく、また泊まらせていただければと思っています。

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