カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
京都をお昼に立つ日の朝一番で、JR嵯峨嵐山駅に荷物を預け、徒歩で、前日疲れて断念した真言宗大覚寺派総本山の大覚寺へ行って来ました。こちらは、元々嵯峨天皇の離宮嵯峨院が置かれたことから、今でも旧嵯峨御所とも称され、天皇の信任厚かった弘法大師空海がお堂を建てたのがお寺の起源とか。また、亀山上皇や後宇多法王が院政を執り、その後南朝も置かれるなど、皇室ゆかりの門跡寺院です。
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五大堂(本堂)で、年配のご婦人が凛として一人静かに写経をされていたのが印象的でした。疫病を鎮めんと、嵯峨天皇が弘法大師の勧めで心経を写され祈願されて(心経殿に勅封され、60年に一度開封)以来、大覚寺は1200年に亘る写経道場の本山(根本道場)として毎日写経をすることが出来るのだとか。般若心経262文字、一時間弱でしょうか。県内でも善光寺や上田の前山寺でも出来ますので、リタイアしたら、心を鎮め自らを見つめるべく、一度写経を経験してみたいと思います。
(この大覚寺の1㎞程北には、これまた女性に人気の直指庵があるのですが、学生時代に行った時に、 “想い出草”に記されたそれぞれの真剣さが揺らぐ訳ではないにしても、お寺自体に興醒めした記憶があり、今回もパス)。
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上品な京料理とおばんざいばかりだったので「動物性タンパクを補給したい!」(ナルホド)とのことから、洋食の「グリル&ビア 八条ダイナー」へ。
今回の京都での“食”は、お寺巡りに疲れ、老舗や有名店を探して行く(且つ並ぶ)気力も無く、(京都での“食”に、“食い倒れの街”大阪のような期待をしてはいけませんが)全体に今一つだったでしょうか。久し振りにイノダコーヒーとかにも行って見たかったのですが、体力も時間もありませんでした。今回は、三条・四条河原町や、新京極、寺町など京都の中心街に行けなかったので、これぞ京都!という満足感が(私メは)やや不足で、何か忘れモノをしたような気がします。多少お寺さんへの移動には不便でも、街中に宿を取った方が夜の京都も楽しめたかもしれません(JRでの移動や荷物を考えれば京都駅が便利ですが、今回行った嵐山へは嵐電で、また東福寺へは京阪でも行けたことを考えると、四条周辺でも良かったかも・・・と反省)。
「ビール飲んで、ホテルですぐ寝てたの誰ヨ!?」
「えっ、そうだっけ?」。
まぁ何はともあれ、今回の京都では結構歩いたので、「お疲れさま~♪」で、(私メは)生ビールで乾杯!「あぁ、しんど・・・」。
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学生時代を過ごした京都は、東京とは違い、もう少し落ち着いた街だったような気もしますが・・・。いずれにしても、京都人は「そうかて、東京に都が移らはって、まだたったの百年どすえ。京には千年もの間、ずーっと帝がいはったんやし・・・」と絶対に思っているに違いない・・・と想わせるような、何となく懐の深さ(余裕?プライド?)を感じます。
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相変わらず、「そうだ、京都へ行こう!」と思わせる程に、久し振りの京都も人を惹き付けて止まない魅力に溢れた街・・・でした。
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