カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 松本からですと、三才山峠を下って、鹿教湯トンネルを抜けた直後の信号の所にある、古民家を改装した御食事処「ばんび亭」(注記)。
鹿教湯の温泉街に元々あったという店が移転オープンしたのが8月頃だったでしょうか。一見食堂と言うよりも喫茶店風の洒落た佇まい。ずっと気になっていたのですが、先日漸く外出の折のお昼に入店することが出来ました。ラーメンなどの麺類以外にも、丼物や定食類もあり、酒の肴の一品類もあって(移転されて、ちょっと温泉街からは遠くなりましたが)夜も営業されているようです。テーブル席だけでなく座敷もあり、50~60人は優に入れそうな程の結構広い店内でした。

 注文は、基本の(メニューの最初にあった)“ばんびラーメン”(680円)。
見た目は、スッキリと濁りの無いスープの醤油ラーメンで、固茹でにされた細めの縮れ麺がスープに良く絡みます。
ホウレンソウにメンマ、ナルト、柔らかなバラチャーシュー、そして半分に切った茹でタマゴに刻みネギと海苔がトッピングされた、王道の醤油ラーメンです。
スープは、見た目ほど濃くはありませんでしたが、個人的には、出汁よりも生醤油が勝っている感じがしました。もう少しまろやかさが出ると良いと思います。
 ラーメンとしてのトッピングは盛りだくさんですが、ただランチとしては、小ライスにキンピラなどの日替わり(?)の小鉢と自家製の漬物もサービスで付く(「ばんび亭」は、小ライス100円との記載)、すぐ近くの食堂「あすか」のラーメンの方が(外観のオシャレ度では完敗ですが)、コスパ(それで600円!)は断然上。
そしてスープも、醤油の勝ち過ぎた「ばんびラーメン」よりも「あすか」のラーメンの方が野菜?の甘みもあって、個人的には好みの味でした。
(お若いカップルには、一応「ばんび亭」をお薦めしておきます)
【注記】
「バンビ」という店名は、勿論鹿教湯(かけゆ)の“文殊菩薩が鹿に姿を変えて、猟師に山深い地に沸く温泉の存在を教えた”という言い伝えからの命名なのでしょう。その鹿教湯には、行基の弟子円行が創立したとも云われる文殊堂があります。
リハビリなど湯治場で知られる鹿教湯は、上田の郊外(旧丸子町)にあり、駅から40分程度。松本からでも1時間程なので、ホテルや旅館によっては、両駅からの送迎をしています。