カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 先月末、待望のビッグコミックス「どうらく息子」第10巻が発売されました。ちょうど誕生日を迎えたこともあり、自分で自分へのバースデープレゼントに購入しました(別に誕生日でなくても買いますが)。
当然ながら、オリジナル誌上で毎号読んでいますので、目新しいものではありませんが、一番の目的は第10巻にまとめられた9話分のオリジナルが漸く資源ごみで出せること。

 発売当日、会社の帰りに少し回り道をして、元町にあるレンタルDVDと併設された書店に寄ってみました。ところが、いくら探しても見当たりません。やむなく店員さんに聞いたところ、店として発注していないので、購入する場合は取り寄せになるとのこと。「えーっ!そうなのぉ・・・」
・・・であれば、わざわざここで買う必要はありません。ネットで注文すれば、車で取りに出向かずとも、自宅に配送してもらえますから。
それにしても、確か書籍と新聞は再販制度で守られていて、書店は(トーハン、日版などの)出版取次業者経由で、出版社への返品が可能なのじゃありませんでしたっけ(要するに、本屋自身に在庫責任の無い委託販売)。それなのに・・・。
それも、行った書店は大手の全国チェーン店です。これじゃ、市中から本屋が消えて行く筈です、行っても無いんじゃ。だったら、ネットで何冊か欲しい本をまとめて注文(送料無料になるように)して、自宅宛に届けてもらった方がよっぽど良い・・・と必然的になっていく悪循環。必ずしも、子供の活字離れや、電子書籍のせいばかりでは無いと思います。

 個人的には、本屋はその街の文化度を示すバロメーターだと(勝手に)思っています。過去、松本は旧制高校があったためか、この規模からすると昔はたくさんの書店がありましたが、今や残念ながら見る影もなく、老舗では江戸時代寛政年間創業という高美書店が、規模を縮小しながらも唯一残る程度で、今では市内で一番大きな丸善にすがるのみですので、個人的には消えて欲しくありませんし、また乱読故、面白そうな本は実際に手に取ってみないと分らないので、出来るだけ本屋さんで立ち読みをして決める(買う)ようにしていますが、これじゃあ・・・。
以前も、松本市内では見つけられなかったビジネス書が、出張帰りのあずさに乗る前に立ち寄った新宿紀伊國屋では、ビジネス書のコーナーに山積みされていたのには(そのあまりの差に)愕然としましたっけ。

 この日一緒に買おうと思っていた興味ある歴史物の文庫本も(こちらは、ちゃんと書店にも並んでいましたが)、結局この書店では購入せず、帰宅後まとめてネットで注文しました。結局、これも悪循環・・・。

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