カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
松本からですと、国道254号線の三才山トンネルの料金所を過ぎて、ずっと下って行って、内村ダムや三才山病院へ下る道の入り口辺りから。
上田からは、鹿教湯トンネルを抜けて峠道に入り、上り坂での追い越し車線が終わって笠岩の短いトンネルを過ぎて橋を渡った辺りから。
毎年、この時期になると、長さ100m弱、山側の道路脇に等間隔でマリーゴールドが百株程植えられています。しかも、これ、80歳近いと思われるお爺さんが三輪のスクーターで麓からトコトコ通って来ては、毎日一人でこつこつと作業をして植えられているのです(通過して行くホンの数秒足らずですが、そんな風に見えます)。
私が朝ここを通過するのは毎朝7時半過ぎですが、既に来られていて、黙々と作業をしています。黄色、橙、紅色のマリーゴールド。自治体や、地区の自治会からの委託ならともかく、もしご自分の趣味で、且つ自腹でやっておられるとしたら、マリーゴールドは決して高い花ではありませんが、100鉢以上ともなると、ポット苗でも一鉢100円弱としても、おそらく万単位の出費になる筈です(それとも、毎年種を採られて、発芽させて育てられていれば良いのですが)。
上田側は、追い越し車線からの勢いのまま、結構なスピードでお爺さんの作業している傍らを車が通過して行きます。些か心配になりますが、お爺さんは委細気にせず黙々と作業を続けています。マリーゴールドは、花の時期が長く日持ちする花なので、結構長い間、朝の通勤で気忙しく行き交う我々ドライバーの目を楽しませてくれます(もしかしたら、気付かない人もいるかもしれませんが)。
まさに現代の、三才山峠の“花咲爺さん”です。
道路を管理する国や、県、或いは地籍の上田市でも、どこでも良いので、人知れず頑張っておられるこのお爺さんにスポットライトを当てていただけると嬉しいのですが・・・。
(7月末の上田からの帰路、ちょうど手舗装工事の片側通行で、花壇付近に停車。夕刻7時近くでしたが、まだ明るかったので助手席越しに車内から撮影しました。拡大しましたが、ちょっと分り辛いかも・・・。お盆明けの様子も追加しました)。
三才山峠の“花咲爺さん”・・・今年も花が咲きました。
峠道を走るドライバーの皆さん、せめてこの辺りだけでもゆっくり走って(今は舗装工事中の片側通行で、上田側はちょうど停車位置です)、せっかくの花を、どうぞ愛でてあげてください。
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