カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

(*今回から「顛末記」を「日記」と改め、以前からの通し番号で掲載します)
毎年、プランターで水耕栽培(園芸用語で云うところの、所謂「腰水栽培」)をしているクレソン(過去の経緯はカテゴリーの「ガーデニング日記」を参照ください)。
今年は、いただいた野生のクレソンを発根させました。いただいた時に、「春先を過ぎると“コワく”なるから」とのこと(穂高の湧水地に自生しているので、冬場も凍結しないらしい)でしたが、確かに毎年5月頃にスーパーでハウス栽培のクレソンを買って来て水栽培(水を入れたビンに単に挿しておくだけ)で発根させてから、川砂を敷き詰めたプランターに移植して水耕栽培をしていますが、壜に挿した時から、緑色の茎が日光を受けて次第に黒っぽくなっていきます。

 クレソンだったか定かではありませんが、以前食用ハーブの中で、「日向よりも、日陰にプランターを置いた方が柔らかい」種類があると、TVか何かで聞いた(読んだ?)記憶があります(そう言えば、いただいたクレソンが自生するという穂高のワサビ田は、どこも遮光ネットで畝が覆われていた記憶があります)。そこで、勝手にクレソンと断定し、今年のクレソンは日陰で育ててみることにしました。

 ウッドデッキの床下に置けば日陰になるので一番簡単なのですが、クレソンが大好きの青虫に食べられないように数年前に自作した、防虫ネットを張った木枠が大き過ぎて床下に入らなかったので、床下に置く代わりに、木枠に日除けのために遮光ネットを被せてみることにしました。
雨降りの週末、ホームセンターに行ってみると、幅が2mで、網目や素材と長さにより値段が色々あり、また切り売りもしています。
そこで、遮光率70%(50%、60%もありましたが、高い方が良いかは不明)の長さ2mのネットを購入(500円程度)。1/4の大きさに切断し、木枠に被せ留め金(ビス)で留めて出来上がり。即席ですが、何とか恰好はついたようです。
 早速プランターを入れた水槽に被せます。
実際の効果の程は分かりませんが、その後観察してみると、一週間も経たずに変化が現れてきました。
これまで日向に置いてあった時と比べ、ヒョロヒョロと茎が伸び、茎の色も柔らかそうな緑色です。日除けをした方が、もやしのように成長速度(茎の伸び)は早いようです。但し、昨年までは、市販のものに比べて味が濃かった(辛みも強い)ので、今年日除けをしたものの味がどうかは未だ分かりません。何となく、茎は柔らかいが味は薄い(日光の力は偉大です)・・・という気もしないでもありません。でも、伸びが良く、早めに収穫出来そうなのは有難いと思います。
 被せてから10日目で、早速収穫してサラダに。予想通りの柔らかさで、味は、やはり多少辛みが薄いように感じましたが、市販のハウスものに比べれば断然濃く、十分美味しくいただけました。
この調子だと、従来よりも収穫頻度が多そうですので(その後、大体一週間おきくらいで収穫しています)、少なくとも今年は、この遮光ネットを覆った状態で栽培してみようと思います。