カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 松本からだと国道254号線の三才山峠を下り、鹿教湯トンネルを抜けてすぐの道路沿い。上田からだと、鹿教湯の温泉街に向かう信号手前に、駐車場が広く、黄色い看板がやけに目立つ「丼。あすか」という食堂があります。
建物はお世辞にもキレイとは言い難く、失礼ながら“掘立小屋”のような場末の食堂といった趣。最初入るのに些か勇気がいる、といった雰囲気の店。しかし、食事時には、大型トラックが何台も停まっているのを見掛けますので、長距離ドライバーの方が食事をする店ならば、コスパ(味と量)が良いのでは?と思わせる、気になっていた店でした。しかも、手書きの看板に「幻の手打ち中華そば」なるもっと気になる文字も・・・。

 会社の同僚から、そこの肉うどんや丼モノが旨い!と聞いて、外出で会社へ戻る途中、ちょうど昼時だったので思い切って入ってみることにしました。
 店内は、コの字型のカウンターと小上がりに2卓で20席ほどの小さなお店で、70過ぎと思われる老夫婦が切り盛りをされています。
「幻の手打ち中華」はちょっと勇気がいるので、先ずは“味試し”で、普通のラーメン(600円)を注文。ランチだけかもしれませんが、また体力を使うドライバーの方たちへのサービスもあるのか、小ライスと自家製の漬物(この日は結構な量の野沢菜漬け)と小鉢(同キンピラゴボウ)が一緒に付いて来ます。これで600円は、非常に良心的と感心しました。
 肝心のラーメンは、煮干の出汁が良く効いた甘めのスープで好みの味。トッピングに、厚めのバラチャーシュー2枚(ちょっと筋が固め)、シナチク、ナルトに、モヤシと刻みネギ。麺は中太麺。惜しむらくは、麺がやや茹で過ぎで柔らかめだったので、もう少し固茹での方が個人的には好みですが、スープはなかなかの味で、昔懐かしい昭和の支那そば風。失礼ながら、店構えからは想像出来ず、なかなか侮れません。店内に貼られたメニューに、手打ちうどんは数量限定との但し書き。
また、お聞きすると、「幻」という手打ち中華そば(800円)も醤油系のようですが、太麺ではスープの絡み方が異なるので、この日食べたラーメンとは別スープなのだとか。今回初めてラーメンを試してみて大いに興味が湧きました。
「幻の手打ち中華そば」とやら・・・「ヨシ、今度食べてみよ!」っと。