カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 僅か1ヶ月前だというのに、記憶の中では些か古い話題になってしまいましたが、1月19日に広島で行われた第19回都道府県対抗駅伝男子は、5年振りに見事長野県チームが大会単独最多となる6回目の優勝を飾りました。

 優勝候補は埼玉、広島、兵庫などとされて、それ程戦前は下馬評の高くなかった長野の復活優勝の立役者は、何と言っても、佐久長聖高OBでもあり、区間賞の3区上野祐一郎選手(DeNA)と、最長7区で逆転し優勝テープを切った二年連続区間賞のアンカー、矢野圭吾選手(日体大)だと評されていますが、一番の勝因は中高一般とバランスが取れた(特に中学生は2人共ジュニアオリンピック出場者)布陣を久し振りにひけたことと、短い8.5kmという3区に本来中距離のスピードランナーである上野選手を配した采配ではないでしょうか。そして更には、過去優勝から遠ざかったシーズンは、佐久長聖高が都大路でも入賞できずに惨敗した年だっただけに、年末に3年振りに5位入賞を果たしたことで、1区の高森健吾選手(14秒差の14位)を始め、7区間中3区間を走る長聖高の3選手が上位で襷を繋げたことが、トップ争いのベースとなったのだと思います。
その意味で、長聖が都大路で頑張ることが、長野県チームの命運を握っていると言っても過言ではありません。
佐久長聖高校を強豪校にゼロから育て上げた名将両角前監督(現東海大監督)から引き継いで、監督就任三年目に都大路で始めて入賞し、また高校より一足先に胴上げを経験した高見澤監督に期待します。

 今年は、佐藤悠、村澤、大迫といったトップ選手(いずれも長聖OB)が故障などで出場しなかった(但し、ふるさと枠での出場は1名のみ)中で、見事“駅伝強豪県長野”が復活し、久し振りにスカッとした一日でした。
女子チームも、中高生が一時期トップ争いをするなど(結果は、最終区で逆転されての10位でしたが)、来年以降が楽しみです。
但し、県内出身者の“ふるさと枠”での出場は男子は1名、区間の多い女子は2名のみですので、県内に実業団チームの無い長野県は、大迫・矢野選手等が卒業してしまう来年の大学生に、有力ランナーがいないと苦しくなります(怪我に泣かされ続けている、東海大新3年生となる両角駿選手の復活に期待します。何しろ、記憶が正しければ、県大会のエース区間である1区の記録は、佐藤悠でも村澤でも大迫でもなく、彼が持っているのですから)。
そこで、土台となる長聖や女子の長野東高が毎年頑張って、OB選手を大学にコンスタントに送り込む必要があります。その点からも、今や全国から強豪校が集い、新チームとしての来シーズンを占う選抜大会となる、3月の「春の高校伊那駅伝」に注目です。佐久長聖、長野東もぜ~んぶまとめて、“頑張れナガノ!”。