カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 14日から15日に掛けての季節外れの南岸低気圧により、関東甲信を襲った大雪。松本は8日に続いて2週連続の降雪で、それぞれ49㎝、70数㎝という記録的な大雪となりました。中でも信州に比べ温暖で大雪経験の無かった山梨県は陸の孤島となり、そのため新宿と松本を結ぶ特急あずさは19日までの5日間に亘り全面運休となりました(飯山や白馬から、ラッセル車を山梨まで出動させれば良いのにと思いましたが、果たして?)。

 そんな記録的な大雪で、交通網の混乱は勿論ですが、生活面などにも様々な想定外の影響がありました。
先ず、15日は首都圏との道路・鉄道が寸断され朝日新聞は配達なし。日経は地元での印刷のため問題なし。翌日朝日の配達があったと思ったら、名古屋からの配送とか。また、15日は屋根のアンテナが雪に埋まったのでしょう。地上波は問題なかったのですが、BS放送が受信不能(翌日雪が落ちたのか、自然に解消)でした。
 14日金曜日は、長野県内の大雪警報発令に伴い、早めに帰宅指示が出ましたが、上田からの帰路の三才山峠では、大型トラックが3箇所で雪のために動けずに立往生。そのため管理事務所の大型重機がワイヤーで引き揚げていて、片側通行の大渋滞。いつもの倍の時間が掛かって漸く帰宅出来ました。帰宅後、夜の雪の中で駐車場前だけは雪掻きをしておいたのですが、翌15日土曜日、早朝起きてみると殆ど無意味状態。この日も一日降り続いた中で、ご近所も総出で朝から終日の雪掻き。
1998年の大雪で駐車場の屋根が潰れた経験から、漸く降り止んだ16日の日曜日に先ずは駐車場の屋根の雪下ろし。そして家の周りの通路確保と、翌日のごみ捨てに備えて、町会のごみステーション周辺の雪掻き。犬たちの散歩のための庭の通路は、2週連続の大雪で1mを超える雪の壁です。
家の前の道路は、2回市の重機が雪掻きをしてくれましたが、道路脇に寄せられた雪を早めに除かないと凍ってしまいますので、その都度また雪掻きです。操作される業者の方も申し訳なさそうでしたが、道路の除雪が優先なので、そこは各住民の責任です。

 通勤路の三才山峠は有料道路で優先的に除雪されるため、17日月曜日には通行止めも解除されて朝から通行可能となっていましたが、会社の駐車場が除雪のための重機が確保出来ず、17日月曜日と翌18日の火曜日の二日間に亘り会社が臨時休業になってしまいました。軽井沢の99㎝を筆頭に、東信地方の方が今回の積雪は多かったようです。不幸中の幸いで、そのため平日の銀行回りをすることが出来ましたが、その二日間も、銀行と食料品の買い出しを除いてほぼ終日の雪掻きでした。いつも週末にまとめ買いをするスーパーは、確保に努力もされたと思いますが、生鮮も含めて思いの外品揃えがされていました。棚が空だったのは、卵やメーカー製のパン類くらいでしょうか。むしろ、センター配送であろうコンビニの方が品薄感が強かったように思います。

 後回しにしてあった誰も居ない母屋の方は、18日の火曜日に漸く雪掻きが終わりましたが、3日間の朝晩の冷え込みで積もった雪の表面が凍って固くなっていたので、スコップで四角形の塊りに切り分け、まるで大きな角砂糖のようにして雪掻きです。むしろ溶けて湿って重くなるよりも、却って雪掻きが捗りました。
 4日間に亘った雪掻きも漸く一段落して周りの様子を見てみると、行き場を失ったスズメが電線に鈴なりにとまっています。また溶けた屋根の雪が夜凍って、たくさんのツララが出来ていて、日毎伸びて成長しています。
そして、18日に市役所に住民票を取りに行った際にお堀端を通ると、松本城がモノトーンの風情ある佇まいを見せていました。この時期の大雪の唯一の恩恵でしょうか。観光客の方が誰も居ないのがチト残念ですが・・・。