カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
茅野市民館。2005年に完成した、JR茅野駅直結の複合公共施設で、大小2つのホールの他に市立図書館の分館やギャラリーも併設されています。
2階建て総ガラス張りの箱型のモダンな建物で、日本建築学会賞受賞(古谷誠章氏設計)とか。以前、東京への出張の折に茅野駅に停車する度に、ある意味では信州の田舎に“あるまじき”超近代的なその建物に見とれていましたが、中に入るのは今回が初めてです。
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松本には、県文、音文、馬蹄形の市民芸術館と三つもあり、キャパも含めてそれぞれホール毎の特徴はあるにしても、地方都市としては多すぎます。
(特に最後に時の市長の“強い意志”で150億円を掛けて作った「まつもと市民芸術館」は、もしSKFのオペラ上演が無くなったら一体どうするんだろう、と些か心配になります。このホールがあるお陰と館長の串田さんの人脈で、演劇や平成中村座の歌舞伎が松本でも見られるという恩恵はありますが)宝の持ち腐れにならなければ良いのですが・・・。
その意味では、この茅野市民館は、最初から市民が「地域文化を創る会」で基本構想を練り、公開プロポーザル方式での設計コンペで設計者を選定し、その後も「基本計画策定委員会」が設計者と一緒になって内容の検討・変更を重ね(実に140回!とか)、現在も管理運営委員会が年度の運営計画を検討するといった、口だけでなく自らも行動するという本来の市民主体での地域の公共施設のあり方、作り方の良き手本なのかもしれません。
既に館長には同じ北信の中野市出身の久石譲さんの就任が内定し、建設業者選定の入札もしているので「時遅かりし」ですが、(傍から見ていると、報道に拠れば)すったもんだの長野市民会館も同様な動きをすれば良かったのに、とヒトゴトながら思います(特に松本市民が色々言うと「ホットケ!」と怒られそうですが)。