カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
4月21日の季節外れの雪とその後の低温被害(霜害)に見舞われた松本地方。野菜や果樹にも、場所によって大きな被害が出ましたが、果たして今年のスイカの出来はどうでしょうか?
一度目は、親戚へ贈るのと、自宅用の購入。贈るのは、一番大きな5Lサイズ(2800円)。自宅用は、まだ市場に出回っていないという、少し楕円形の「紅まくら」を薦められて購入。確かに、その名の通りやや細長くて枕のようです。何でも、新種で普通のスイカよりも、シャキシャキとしたシャリ感(スイカではなぜかこう言います)も甘さも(多少値段も)上だとのこと。
たまたま、テントで働いていた農家の方の中に、4年前に定年退職された会社のOBの方がいて、お互いビックリ。何でも、一年間の収穫が集中するこの時期、親戚に頼まれて朝5時の収穫開始からアルバイト的に手伝っているのだとか。
今年は冒頭の低温被害で、霜に弱い瓜科のスイカもやられて、植え付けたばかりの苗が全滅に近いほど枯れてしまい、その農家は植替え用に採ってあった苗を急遽改めて植え付けたのだとか。10日ずれると、消毒も全部ズレてしまうので、管理が大変だったそうです。
早速帰宅後、新種の「紅まくら」を切って冷やしましたが、包丁の刃を入れた途端にピシっと割れ目が入ったのには驚きました。それだけ、内側に果肉が詰まっているということでしょう。もしかしたら、楕円形の球体なので、刃が入ったことで、中の圧力のバランスが崩れたのかもしれません。
夕食後の試食・・・う~ん、イマイチです。
熟れ過ぎなのか、期待ほどシャリ感も無く、皮に近い部分には粉コナしている部分(熟れ過ぎるとこうなります)もあり、甘さも格別という感じはしませんでした。期待が大きかっただけに、チョッピリ残念。
一週間後、帰ってきた長女夫婦と再訪。この日は県外車も含め大賑わいでした。先週は、2人ともそれぞれ海外出張で受け取れないとのことで遅れなかった、彼ら用のスイカの購入と、彼ら自身もどこかにお礼で送りたいとのことで、2個贈答用の発送を依頼。その間、何もすることのない私メは、今度は会社の後輩が奥様と来られていて、スーパーで時々会うミニチュアダックスも一緒だったので、ご夫婦と話をしながらワンコに遊んでもらいました。アリガトネ!
そして我が家の自宅用に、今回は普通のスイカを購入。自家用の出物があまり無く、やや小さ目の3Lサイズ(2000円)を購入。
その日の夜。前回の「紅まくら」よりもシャリ感はありました。甘さもあります。でも、下原に代表されるこの地域のスイカ特有の、折れるほどのシャキシャキ感と甘さも、例年に比べるともう一つのような気がします。勿論、ここで買うようになる前の、スーパーで購入したものに比べれば鮮度も値段も直売所の方がはるかに良いのは勿論なのですが・・・。
まだ2つしか食べていないので、新種も含めて、たまたまの個体差なのかもしれません。でも、ちょっぴり残念。贈答用でお送りしたのが美味しければ、それで良いのですが。
出来れば、お客さんでテンヤワンでない時間帯に、販売されている生産者の方に(その場で購入し持ち帰るスイカは)選んでもらうのが良いと思います。その道のプロですので、色艶形は勿論ですが、叩いただけで瞬時に判断して、並んでいる中から一番美味しいのをちゃんと選んでくれますから。
いずれにしても、果樹や野菜など、お天道さま相手の農産物は、その年の天候次第で出来が異なりますので、なかなか人間の思い通りにはいきません。
お盆明けにはスイカの旬も過ぎ、今年の直売所での販売も終わるでしょうから、もう一回くらい自宅用を買いに行こうかと思います。何しろ、(この時期は)“スイカが主食”とのたまう御仁が居られます故。