カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 街中のアスファルトの割れ目の僅かな隙間から生えた植物。巷では“ど根性××”と呼ばれ、以前は新聞報道等で話題になりましたが、最近では余り目にしないので、もうそれ程珍しくないのかもしれません。

 平日朝のチロルとナナの散歩コース。
この時期は5時半頃に家を出ますが、我が家近くのお宅の道路脇。そこは、アスファルトを敷いた駐車スペースです。そのアスファルトがひび割れた隙間から、6月中旬頃にヒマワリが芽を出し、その後の梅雨のお湿り(東信地区の東御市などでは水不足が報じられましたが、松本地方は平年よりも降水量が多かったとか)、早めの梅雨明け後の暑さも手伝ってか、日毎にグングン伸びてきました。
そして、この7月25日。すぐ近くに生えている兄弟(姉妹?)たちにも負けない大きな花を太陽に向かって咲かせました。見掛けるのがいつも朝ということもあって、その名の通り東に向かって咲いています。(写真は七夕の7月7日と咲いた後の31日の様子です)
 ヒマワリと言えば、いつ見たのか覚えていませんが、画面一杯の旧ソ連のヒマワリ畑と、立ち去るソフィアローレンの顔を思い出します。それもその筈で、Wikipediaに拠れば、ロシアではロシア正教会の或る儀式(斎)の期間は油脂食品の食用が禁止されるのだそうですが、原産地の新大陸からスペインに運ばれ、フランス経由でロシアにも伝わっていたヒマワリは、その頃(17世紀)まだ教会の禁止リストに無く、そのため堂々と食用が認められた結果、民衆にも拡がり常食化したとのこと。旧ソ連邦である、ロシア、ウクライナがヒマワリ生産の世界1・2位で、食用油採取用に栽培され、ロシアの国花にも制定されているそうです。
またその種子は、シンガポールの中華レストランでの料理の前のつまみとしても良くテーブルに置かれていました。中国系の人たちの大好物で、彼らは手を使わずに口の中で器用に種皮を剥いて食べていました(皮はペッとテーブルに吐き出しますが、中華料理では汚すのは美味しかった証とマナー違反にはなりません)。食べ方(舌を使った種皮の剥き方)を教えてもらいましたが、“年季”の違いか真似は出来ませんでした。
 真夏のヒマワリ。向日葵という名が相応しい夏の花。“ど根性”と呼ぶにはおこがましい程、いたって“普通に”元気です(写真の最後はお盆の様子。さらに太くなってアスファルトを盛り上げています)。

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