カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
朝の通勤時間帯は、当然のことながら子供たちの通学時間帯でもあります。
以前電車通勤の時は、松本駅までは(バスが無く)車で通っていました。
駅までの途中で市内の文教地区を通るため、小中高生が通学しています。
ドライバーとしては、横断歩道での停止と自転車に気を付けるのが、エチケットでしょうか。
松本市内の小学生は、多分学校で指導されているのか、手を挙げて渡り終わるとくるっと振り向いて、横断歩道で停まってくれたドライバーへのお礼で90度近いお辞儀をしてくれます。それはそれで嬉しいのですが、以前お辞儀をした3年生くらいの男の子。ランドセルがロックされておらず、お辞儀と同時に中の教科書やノートなどが一緒に落ちてきたのにはビックリ。こちらはどうしようもなく、発進しながらただ後ろを心配するだけでしたが、微笑ましい思い出です。
上田へは車通勤に変わり、片道36km程の道のり。
家から暫くの間と、三才山峠を下ってからの上田側の道路には通学の子供たちが歩いていて、特に会社近くには東塩田小学校も道沿いにあります。田舎道は歩道が無い箇所もあるので、スピードを落とし注意しながら横を通り過ぎます。特に自転車には気を付けて。
そんなある日のこと。塩田の下之郷地区の田んぼの中を走る幹線道路の信号機の無い横断歩道で、脇道から自転車通学の中学生の男の子たちが3人、横断歩道の右側に立っていました。反対側車線では一台の車がハザードを点けて停車しました(使い方として正しいのかどうか分かりませんが、前後方の車に気付かせるためには効果がありそうです)が、こちらの車線は気付かないのか、前を走る2台は停まらずにそのまま通り過ぎて行きます(家内もそうですが、女性ドライバーは前方に集中し過ぎて視野が狭まるのか、とかく横断歩道に立っている人間には気付かないことが多いようです)。
「おい、おい、停まってやれよー・・・!」
こちらが横断歩道で停まると、ヘルメットを被った中学生たちは頭を下げて渡って行きました。
双方の車が発進してすれ違う時に、反対側の車を運転されていた60代と思しき男性が、ナント私に頭を下げて行かれるではありませんか。
思わずこちらも、「どういたしまして!」と会釈を返しました。
おそらく地元の方なのでしょう。毎日通勤で生活道路を通らせていただいている「松本ナンバー」の我が身としては、こちらこそと恐縮するばかりです。
城下町で道巾が狭く、片側一車線しかない道路の多い松本の市街地では、反対車線の右折車が道を塞いで後続車が進めずに詰まっている時に(例えば、先頭車両が右折車だと、青信号で一台も直進出来ない場合すらあるので)、道を譲ってあげると、右折車はともかく、直進する後続車のドライバーが(仮に形式的であれ気持ちの問題です!)感謝の気持ちを表してくれることはあります(バスやトラックなどの営業車両の場合が多いようです)が、横断歩道で、当事者である歩行者はともかく、反対車線のドライバーの方からのそれは初めてでした。
何となく姿勢を正し、朝から清々しい気分になって会社へ向かいました。
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