カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
普段は年寄り三人ですので、食材に関してはあまり贅沢をせず(年を取ると、こってりからあっさりへと好みが変わり、例えばしゃぶしゃぶでも、昔あれ程好きだった牛肉よりも豚肉の方が好きになるので、そうした味覚的変化=経年劣化?もありますが)、むしろ慎ましやかとも言える我が家で、唯一?贅沢品と言って良いのが、味噌でしょうか・・・。
昔から出汁入り味噌などもっての外。化学調味料は一切不可で無添加のみ。味噌汁の出汁も必ず煮干で採る奥様。エライなぁと感心しています(時々、不在時に頼まれて味噌汁を作る時は、些か面倒クサイ気もしないではありませんが・・・)。
そうした無添加味噌を幾つか試した中で、ここ数年すっかり我が家の定番となっているのが、地元松本の「丸正醸造」の『二年味噌』です。
赤味噌(?多分)ですが、ただ塩辛いだけの味噌ではなく、何とも言えない旨味とコクがあり、とにかく味がイイ。本当に美味しい味噌だと思います。
長女も気に入って、無くなると(東京のデパートなどでも売っていないらしく)頼まれては家内が時々送ってあげているようです。
以前、飛騨高山での散策の折、蔵元で幾つか味噌を試食しましたが、「丸正」に優る味は無く、結局お土産には買いませんでした。
県内産を主に、良質な国産大豆と天然水に拘ったという無添加味噌で、500gのカップ容器で、スーパーでは600円ほど。他にCMでも見る大手ブランドの商品など200円くらいからありますので、その意味では高級品でしょうか。でも、食べてみると3倍以上の価値は十二分にあると納得出来ます。味噌汁だけではなく、煮込みや鍋物など、味噌仕立てのどんな料理も美味しく感じます。
昔ながらの手作りに拘った小さな蔵ですので、全国販売はしていないかもしれませんが、この時代ですし、お店に売っていなくても多分ネットで取り寄せ可能だと思います。またお越しの際は、信州松本のお土産にも(些か重いですが)良いかもしれません。どうぞ、お試しあれ。
【注記】
戦国時代から信州では、お酒同様に水が良いからでしょうか、元々味噌作りが盛んだったそうですが、醸造会社が特に諏訪・岡谷地方に多いのは、製糸会社では、住み込みで働く多くの女工さんたちの食事用に自家製の味噌を大量に作っていて、製糸業の衰退を受けて醸造業に転業したからなのだとか。味噌にも、近代工業化の影に歴史ありでしょうか。
コメント追加