カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
前回(第732話-顛末記45参照)ご紹介した、自然に生えてきたハーブガーデンのルッコラ(ロケットサラダ)が、随分大きくなりました。
去年買ったポット苗がヒョロヒョロで、その後も葉が収穫出来ずに諦めて、花芽が出ても摘まずにそのままにしていたのが、零れ種で、今年の春先に自然に生えてきたもの。最初は単なる雑草だと思ったのですが、草取りの時間も無く、そのまま放っておいたのが怪我の功名でした。
これまでも、多少アブラムシが付こうが、青虫に穴を開けられようが、委細気にせず消毒もせず(その代わり、虫嫌いな奥様ゆえ、水洗いは私メの担当です)、毎年水遣りだけで自然のままで栽培しています(と言うにはおこがましいほど何しません)。唯一、葉を食用で出来るだけ長期間楽しむには、花芽(ダイコンに良く似た、白い小さな十字花が咲きます)を咲く前に小まめに摘み取ることくらい。花が咲くと、結実させるために、植物は“とうが立って”葉がこわく(硬く)なりますが、摘むとまた花芽を付けようと、その後もたくさん新しい葉が出て、霜が何回か降りるまで成長を続けてくれます。
園芸店に並ぶポット苗は、ハウスで育苗されたものだと思いますが、冬の寒さを土中で耐えた自然の苗は、その分強いのでしょう。見事な株です。
これぞ、正しく“ヒョウタンから駒”ならぬ“ルッコラから零れ種”でしょうか。もう既に5回ほど収穫(しかもサラダだと、どっさり盛り付けても、一度の収穫で優に2回分あります)しましたが、昨年の分も補って、今年は十二分にルッコラをサラダで楽しめそうです。
忙しかったであろう五月連休も終って二日休みが取れたからと、久し振りに帰省してきた次女も、袋一杯のルッコラを持って成田に戻って行きました。
また、日帰りで上京した奥様も、会えるからと長女に渡すべく袋一杯に詰めて持って行きました。
(掲載の写真は、前回の4月8日との比較で5月15日のルッコラの株と花。そして、ハーブガーデンの2年目のパセリと最初に植えたままのチャイブ・・・ちょうど開花時期を迎えています。セイヨウアサツキという日本名の通り、比べるとやや香りは薄いですが、刻んでアサツキの代用になります。またネギ坊主も、ピンクのボンボンのようで可愛らしいので観賞用にも使われます)