カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 個人的には、12月の東日本対抗女子駅伝に始まり、都大路、箱根、全国都道府県対抗を以って、今シーズンの駅伝観戦が全て終了しました。

 残念ながら、長野県、或いは県代表チームは、過去の実績からすると必ずしも好成績とはいえませんでした。
佐久長聖は前回の21位からの先ずは復活の10位。長野東は連続入賞はなりませんでしたが、公立校トップのこれまた10位。都道府県対抗は、残念ながら女子チームは1区の出遅れが響き、2区から追い上げたものの13位。でも、入賞時の県の過去最高記録を見事更新。また優勝5回を含めての8年連続入賞が昨年途切れた男子は、やはり1区の出遅れを中学生の頑張りと、最終7区で日体大の矢野選手が実業団選手を抑えての見事な区鑑賞で、9人抜きの快走での復活の7位。2年振りの入賞でした。
長野県民の駅伝ファンとしては、ちょっぴり不満の残るシーズンでした。

 そうした中、混戦と云われた今年の箱根駅伝は、見事日体大が優勝しました。個人的には村沢が最後の箱根を怪我で出場権を得られなかったのは残念でしたが、レースとしては見応えがありました。ゴール後の大手町で、監督以下全員が整列し、コースに向かって一礼する日体大の選手たちの姿が印象的でした。
そういえば、一昨年の箱根の後のブログ(第409話)にこう記してありました。
『・・・娘は、日体大の各選手が襷リレーの後、フラフラになりながらも必ずコースに一礼していく姿に感激の涙、涙で、最後シード権を掴むようにと必死の応援の声を張り上げていました。
こういう学校を箱根から消してはいけないのだそうです。うん、同感!
 そして、今年の箱根中継で何より感動したのは、繰上げスタートを免れて最後まで襷を繋ぎ、19位でゴールした上武大アンカーの地下選手でした。
最後の箱根で、卒業後は郷里の熊本に戻り村役場に就職し、この箱根で陸上競技を辞めると言う彼。
実況に拠れば、そんな彼に「4年間ありがとう!」と伴奏車からエールを送ったという花田監督。
ゴール後、恐らく万感の想いを込めて深々とコースに向かって長い間一礼をしていた地下選手の姿に、涙溢れたのは娘と私だけだったのでしょうか。・・・』

 思い起こすと、埼玉栄高時代の都道府県対抗の1区のデッドヒートで、走る服部選手に「イイ根性してるなぁ!」と感心したものでしたが、日体大の主将として必死の形相で山を駆け上がる彼に、3年前を思い出しました。
一方最下位に終った上武大ですが、今年も4年生に花田監督が「上武大に来てくれてありがとう!」と伴奏車から声を掛けているとTVで紹介されていましたが、いつの日か花田監督の想いがきっと花開くことでしょう。

 今年の都道府県。佐久長聖の最近の低迷と合わせて、今年は、初挑戦となるマラソン練習中の佐藤や上野・大迫(両選手は今回東京都から出場し、準優勝に貢献)の各選手は何故か県チームでは走りませんでした。だったら、幸い日体大矢野選手の頑張りはあったものの、どうしてトヨタ自動車の宮脇選手(愛知県から出場)を「ふるさと選手」で呼ばないのかと思ったのは私だけでしょうか。彼は駒ヶ根出身で、高校は中京高にスカウトされています。女子では清水裕子選手(大桑村出身。積水化学)と嶋原清子選手(佐久長聖高見澤監督夫人で佐久市在住。昨年第一子を出産されたとか)と合わせて、残念だなぁ。でも、特に男子は3人走る高校生が頑張らないと、やっぱりこの大会は勝てないですね。その意味で、佐久長聖の復活に期待します。