カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 上海で本業の絵画で勝負したいと、3年半前に閉店してしまった薬膳中華レストランの『チャイナスパイス』(第104話を参照ください)。
以前の店は深志高校のすぐ上にあって、我が家から程近かったこともあり、食べに行くだけではなく、農作業で忙しい時などは良く持ち帰りで利用していました。しかも、会社の同僚の中国赴任経験者もわざわざ諏訪などから食べに来るほど、日本的な味付けではない、本当に現地の味でした。

 その「チャイナスパイス」が東町で再開したと、このブログの読者の方から教えていただき、年末に帰省してきた次女のリクエストもあって、母も連れて先月末に漸く行くことが出来ました。
 『チャイナスパイス食堂』と店名が変わって、小さなビルの1階に入居していて、二人掛けのテーブルが4卓とカウンターが3席。以前のお店の半分強ほどの小さな店です。
場所柄、恐らく以前はスナックだったのでしょう。厨房が狭いためか、少し変わったり、また無くなったりしたメニューもありそうですが、お馴染みのメニューも多く、選んだのは我が家の定番だった、トマトと卵の炒め物、レバー炒め、春雨炒め、湯葉炒め、チャーハンなどなど。

 トマトと卵の炒め物は、かに玉のように変わっていましたが、レーズンも入って甘酸っぱい味は当時のまま。レバー炒めも相変わらず。一方、絶品だった焼きソバがメニューに見当たらなかったのは残念でした。でも、どれもこれも本当に懐かしい味です。奥様も覚えていてくださって、「久し振りですぅ!」。いつも店の隅で勉強していたお嬢さんは、もう大学生なんでしょうね。
考えてみると、チャイナスパイス閉店後は、日本人向けに味付けされた中華はどんな高級店であっても食べる気にならず、この3年間は殆ど中華料理を食べていませんでした。ここは、決してフカヒレなどの高級食材を使ったような中華料理ではなく、どれも庶民の、或いは家庭の味ですが、漸く3年半振りにあの現地の味の中華を堪能することが出来ました。いやぁ、相変わらず美味いなぁ・・・!
 帰る頃には、カウンターも含めほぼ満席。昔のように繁盛で何よりです。どうか、この松本の地で末永く続いて欲しい、絶品、現地の味の中華レストランです。「戻って来てくれて、ありがとう!」と言いたいほどに、“Welcome back!”(今回は、文章よりも写真を多めに掲載します)