カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 上田市荻窪地区から平井寺トンネルを抜けて、県道65号線を暫く下って来ると、別所方面への県道82号線に折れる地点を過ぎてすぐ、東塩田小学校の横に「古安曽」と書かれた信号機(注記)があり、その辺りの地名であることが分かります。

すぐには読めなかったのですが、ローマ字表記で「Koaso」とありました。「コアソ」・・・何だか、不思議な音(オン)がします。
そのエリアには前山寺などの古刹があり鎌倉道も通っていたようですし、またその近くには安曽神社というお宮もあるそうです。「あそ」、つまり阿蘇と同じ音。謂わば「古い阿蘇」でしょうか。

 それもその筈。言い伝えによれば、古代ヤマト王朝の命を受けて、九州の阿蘇の民(阿蘇氏)がこの科野(信濃)の地に来て土地を開き、その後最初の国造(クニノミヤツコ)に任命されたのだとか。従って、正しく安曽は阿蘇に通じています。そして、その阿蘇の人々が最初に開いた地がこの古安曽地区なのだとか。また律令制度(国・郡・郷)では、この地は小県郡安宗郷(チイサガタゴウリアソノゴウ)とも呼ばれていたのだそうです。

 山国信州のこの塩田平に、遠く離れた九州の痕跡がありました。
【注記】
この信号機。どうやら押しボタン式らしく、道路を横断する歩行者がいないと赤に変わりません。異動して3ヶ月。殆ど青信号のまま通過・・・。
写真は、この日の朝、小学校へ登校する子供たちが道路を横断するために初めて赤信号になり、ちょうど先頭で停車したので、慌てて携帯を取り出して撮影したもの。大人は、車が来ないと赤でも横断してしまうので、ラッキー!と車中から思わず子供たちに、「ありがとう!」
(拡大しましたが、何とか読めるようです)

コメント

コメント追加

タイトル
名前
E-mail
Webサイト
本文
情報保存 する  しない
  • 情報保存をすると次回からお名前等を入力する手間が省けます。
  • E-mailは公開されません - このエントリーの新規コメント通知が必要なら記入します。

トラックバック