カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 12月中旬にハーモニーホール(松本市音楽文化ホール。通称“音文”)で行われる、『バッハの無伴奏チェロ組曲』全曲演奏会。私自身にとって、今年の“芸術の秋”を締め括る演奏会です。

 発売開始から早2週間。なかなか行く時間が取れず、先日島内の親戚へ行く用事があったので、途中立ち寄って漸くチケットを購入することが出来ました。ヤレヤレ・・・。

 一昨年6月の局地地震で損傷した大ホールの天井が、来年3月一杯まで改修工事中のため、今回は僅か190席しかない小ホールでの開催というナントモ贅沢なコンサートです。全席自由ですが、当然のことながら席数しか販売しないので売り切れを心配していましたが、二日間とも130番前後の番号で購入することが出来ました。
「まだ、そんなに余ってるんですか、勿体ないなぁ・・・」と独り言。
すると、それを聞きつけた音文の事務所の方(所長さん?)と、暫し音楽談義です。曰く・・・、

「チェロがお好きなんですか?」
「いえ、どちらかというとオーケストラですけど、このバッハの無伴奏組曲は大好きなので・・・。」
「誰の演奏がお好きですか?」
「持っているCDはマイスキーです。あとビルスマも・・・。でも生で、しかも全曲演奏会なんて滅多に無いチャンスだし・・・。」
「そうですね。ケラスも、こんな小さなホールで演奏するのは初めてだって言ってました。」
「そうでしょうね。贅沢ですよね。」
「マイスキーも、92年にここで演奏したんですよ。」
「えっ、残念!その時は海外赴任していて松本には居なかったので・・・。」
「そうでしたか。ところで、オーケストラではどこが好きですか?」
「海外オケはともかく、日本のオケでこの音文だったら、OEK(オーケストラアンサンブル金沢)が最高だと思います。」
「それ、私も全く同感です!OEK、イイですよね。」
「ええ、2年前の金聖響さんのベト7は涙が出るほど感動しました。去年(井上道義指揮でベートーベン・ブラームスの、トリプル・ダブル協奏曲という珍しいプログラム)も楽しみにしてたんですけど・・・」
「改修後、OEKをまた呼びますヨ。地震で去年中止になったプログラムは出来るだけ実施しますので、楽しみにしていてください!」
「そうですか。じゃあ、楽しみにしています!」

 改修工事も順調に進んでいて、予定通り来年4月には大ホールでまたコンサートが開催出来るそうです。