カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 自宅から三才山峠を越えて、上田の塩田平までの通勤路。平地だけではなく、山の谷あい近くまで田んぼが拡がり、稲穂が夏の緑から黄色味を帯びて黄金色に染まりつつあります。まさに“みずほの国”の“実りの秋”。
あちらこちらで稲刈りが始まりました。JAの大型のコンバインで刈り取る所もあれば、自宅用なのでしょうか、はぜ架けをして天日干しをする田んぼもあり。昔ながらの、田舎の秋の風景が見られます。

 松本から三才峠を下り、鹿教湯(かけゆ)を過ぎて平井寺トンネル(荻窪地区)に行くまでの途中、内村川沿いに走る道(国道254号線)の集落一帯の通勤路沿い。実りの秋を迎えた田んぼの脇や畦に案山子(かかし)が立てられています。その数6ヶ所ほど。松本からの通勤路で、少なくともこの鹿教湯一帯以外では殆ど案山子を見掛けません。
地域によっては「案山子コンクール」を毎年開くような地区もあるという地元紙の記事を以前読んだ記憶がありますが、少なくとも我が家周辺では、子供の頃はともかく最近では殆ど案山子を見掛けたことがありません。
 ある時、通勤に余裕を持たせて、車を停めてその案山子を撮らせていただきました。どれもなかなか凝っています。ここまでくると単純な“鳥よけ”目的ではなく、むしろ芸術の域。
上田(鹿教湯)のお百姓さん達の遊び心というか心の余裕が感じられて、気忙しい朝の通勤路でも、何だかほっこり、運転するこちらもにっこりと微笑むような気分にさせてくれる、そんな“実りの秋”の田んぼの中の“芸術の秋”です。
 すると、先日「温泉郷案山子まつり」という看板が立てられていて、ナルホドと納得。
もし、鹿教湯地区を走られる時は、案山子を愛でつつ、ゆっくりのんびり走ってみては如何でしょうか。そう言えば、昔の交通安全?のキャッチフレーズにありました。“のんびり走ろう 信濃路を”

 実りの秋-独鈷山周辺の塩田平では、間もなく幾つもの松茸小屋がオープンして、マツタケの季節を迎えます。