カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
以前も紹介させていただいた、松本駅前の蕎麦居酒屋。
信州らしいメニューが多く、中でも馬刺が逸品で、〆の蕎麦も夜営業をしない専門店に負けずに美味しかったので、中町の「井(せい)」ばかりでは芸が無いと、最近までは家族でも夜蕎麦が食べたい時は何度も使っていたのですが、少なくとも我が家では終わりになりました(・・・と、既に1年以上も行っていません。我が家の面々て、結構頑固なんです)。
と言うのも、長女が帰省して夜に「そばが食べたい」とのことで伺った時のこと。
私が車を駅裏の月決めの駐車場に停めて戻る間に、私メ用の生ビールと、一滴も飲めない家内と娘が日本茶をお願いしたところ、女将さんから「お茶ですかぁ?」と露骨にイヤな顔をして嫌味を言われたのだとか。そのため、その後の料理も、味はいつもと変わらずとも全く美味しく感じられなくて、「もう、ここへ来るのは止めようヨ!」となった次第。
初めて来た時は、その女将さんも愛想が良くてそんなこと無かったんですが、残念だなぁ・・・。確かに私以外お酒を飲まない我が家は、居酒屋にとっては決して割りの良い客ではないとは思いますが、そうは言っても・・・。
(姉妹店が近くにあるので、今度はそちらを試してみようかな・・・)
飲み会設定のために食べログをチェックしていたら、同じ店について、やはり家族連れで入られてお茶を飲んでいたら、「そんなにたくさんお茶を飲むならチャージしますから!」としっかり請求されて(せっかく料理は美味しかったのにと)憤慨したという投稿がありましたが、やっぱり同じなんですね。その一言や態度で、どんなにお客さんを逃がしているのか。早くあの女将さんも気が付けばイイのに・・・。
そこで思い出したのが、以前(と言っても学生時代?)読んだ本(確かFM東京の或る番組のコーナーに、リスナーから寄せられた「心に残る一言」を集めた本)に載っていた言葉です。うろ覚えですが(大体のストーリーは合っている筈)・・・、
『ご夫婦で切り盛りされている或る食堂。その日、ご主人と口喧嘩をして機嫌の悪かった女将さん。何度か食べに来たことがある工員風のお客さんが定食を食べて、帰りがけに振り向いて言った一言。
「女将さん!客は何で食べに来るか分るかい?」
「・・・・?」
「一度目は何となく。二度目は味で。そして3度目はね、その店の雰囲気が気に入って来るんだよね。オレ、今日三回目!」
そう言って、その若い客は出て行ったのだそうです。
女将さんはそれを聞いて、その日、無愛想な応対をしていたであろう自身を反省し、その後はこの若いお客さんの言ってくれた言葉を常に噛み締めて、笑顔の接客をしているのだとか。』
そう言えば、これまた同様以前少し触れた、若いご夫婦が頑張ってやられている上土の創作和食の店。
ネットでの評判も良さそうで、もし良ければ会社の飲み会に使おうと思い、3年程前にトライアルで一度家内を誘って伺ったのですが、無口ながら丁寧に調理されていたご主人には好感を持てたものの、若い女将さんが“愛想良く”「○△はあと3つで終わりになりますが、ご注文は宜しいですかぁ?」、「△×は残り二つになりましたが、如何ですかぁ?」とその都度聞かれてくるのです。
一生懸命さは理解するものの、お客さんへの愛想や親切と言うよりも、あまりの“おためごかし”が鼻についてウンザリしてしまい、家内も「もう、ここはイイわよネ!」と相成りました次第(味付けが若者向けなのか、中年夫婦には少々濃すぎたせいもありますが)。
うーん、客商売って難しいなぁ。“人の振り見て我が振り直せ!”ですね。