カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
少なくとも30年以上の愛読者ではありますが、最近のビッグコミックオリジナル(小学館)は内容が充実し、なかなか読み応えがあります。
また、社会的にも担当医の減少が問題となっている小児科病院を描く『真夜中のこじか』も考えさせられますし、「玄米先生の弁当箱」に続く魚戸おさむの連載『ひよっこ料理人』も食に対して暖かい。また『深夜食堂』も短編ながら実に味わい深い。キー局の深夜枠でドラマ化されましたが、BS-TBSで再放送してくれないかなぁ・・・。
映画化で松本でもロケがされた『岳-みんなの山』や、浅草の老舗和菓子店を舞台に描く『あんどうなっつ』も好調です。弘兼憲史の『黄昏流星群』。そう言えば、同氏の『人間交差点』がオリジナルを定期購読するキッカケでした。他にもお馴染みの『釣りバカ日誌』や『三丁目の夕日』など。こうして見るとキラ星の如く秀作が並びます。と思ったら、残念ながら『岳』はNo.12号を以って最終回。北アルプスの山岳救助を描いた異色作でしたが、時々松本を舞台にしていただいてありがとうございました。
一方、些か現実離れしてきた「風の大地」と偉大なるマンネリ「あぶさん」は、最近では読み飛ばし気味。そろそろキレイな散り際を考えないと、これまでに泥を塗りかねないと思います。そこへ行くと『浮浪雲』はさすがです。
コミックに限らず、連載記事もなかなか読み応えがあります。そう言えば、20年続いた名物コラム『こだわりの店』の代わりに連載が始まった「缶短クッキング」は、いつの間にか気が付かない内に消えてしまいました。ま、そうでしょうね。「缶短クッキング」は初回読んだだけで、料理好きでもその後読む気は起こりませんでしたから。
何が違うのか?強いて言えば、読み手に伝わる“熱意と愛情”と言う名のスパイスでしょうか。