カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
昨年は震災直後ということで中止になった高校の伊那駅伝。
2年振りに3月18日に行なわれ、地元TV局で男子のレースが生中継されました。
この大会は、毎年男女とも全国の強豪チームが参加するので、ちょうど各競技の“センバツ大会”のような位置付けで、その年のシーズンを占う前哨戦となります。
“伊那路に春を呼ぶ”と言われる大会ですが、当日は時折小雨がぱらつく生憎の空模様で、肌寒い一日。お陰でこちらも農作業を諦め、TV観戦をすることができました。
解説は今年も山梨学院大監督の上田さん。どこかの大会解説者のような身贔屓が無く、どの選手へも愛情が感じられて好感が持てます。またゲストに前佐久長聖監督で東海大監督の両角さん。二人とも高見澤長聖監督の育ての親。
実況途中で画面が消えたり、サブのアナウンサーが実況を無視しての割込み過ぎで些かウンザリしたのは、地方局ゆえのご愛嬌でしょうか。
ダイジェストで放送された午前中の女子は、立命館宇治の圧勝。年末の都大路で、公立校トップで初の8位入賞を果たした長野東は、序盤の1・2区ではトップ争いをしたものの、3区で大きく順位を下げ、終盤エースの故障で走れずに残念ながら途中棄権。メンバーがギリギリの5人しかいないそうですが、4月には玉城監督のお嬢さんを始め県内のトップクラスの中学生が入学してくるそうですので、連続入賞を狙って頑張って欲しいと思います。
さて注目の男子。昨年末の都大路、佐久長聖は高見澤新監督の下、エース両角(この春、お父さんが監督を務める東海大へ進学。先輩の村沢選手と一緒に頑張ってください)を故障で欠いたこともあってか、残念ながら過去最悪の21位。その影響が尾を引いたのか、1月の都道府県対抗も高校生が振るわずに惨敗と、散々なデビューの年となりました。
レースは、愛知豊川工高(仙台育英から10名の選手を受け入れて問題となったのは女子同様留学生を擁する豊川高校です)が1区から終始トップで、トラックの持ちタイムでは上回る西脇工(兵庫)に逆に1分近い差をつけて大会新記録で圧勝。見事な走りでした。
後半特に3人の1年生が頑張った佐久長聖は、2区終了時点では9位と序盤から出遅れましたが、3区から追い上げて5区で九州学院(熊本)を逆転し見事3位。しかも終盤の5・6区は1年生が区間賞の快走を見せてくれました。但し先頭とは2分の大差。しかし、全国と戦える力があることを証明する走りで、今年の都大路が楽しみです。
留学生が20数人抜きの豊川は最後10位(但し、出場停止の明ける秋以降は仙台育英からの転校組が走りますので、愛知県予選がどうなるか?)。また留学生が走らなかった昨年の都大路優勝校の世羅は30位台。今年は、豊川工、西脇、長聖、九州学院に続き9位まで日本人だけのチームが上位を占めました。このまま年末の都大路に向けて各校とも頑張ってください。