カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 3.11の大震災から早一年が経ちます。

 その大震災から僅か11日後に行なわれた宮城県気仙沼市立階上(はしかみ)中学校の卒業式で、卒業生代表の梶原祐太さんが泣きながら読み上げたという答辞。

 NHKニュースでも取り上げられたそうですが見ておらず、また新聞報道でも気が付かずにおりました。その後初めて知って、その一部を読んだ時、涙が溢れるのを禁じ得ませんでした。
この答辞は、その後深い感動を呼び、多くのブログやツィッターでも取り上げられたそうですから、ご存知の方も多いかもしれません。そして、昨年の「文部科学白書」にもこの答辞の全文が掲載されたそうです。

 『生かされた者として顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、強く正しく生きていかなければなりません。
命の重さを知るには大きすぎる代償でした。しかし、苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくことが、これからの私たちの使命です。』

 弱冠15歳の少年の何という決意、何と重たい言葉なのでしょうか。
それに引きかえ、その後の政府、国の行政は一体何をやっているのでしょうか。
そして、この決意に我々大人はどう向き合い、どう応えれば良いのでしょうか。

 あれから、今日で丸一年が経とうとしている中、改めていたいけな15歳の少年に、その言葉を言わしめざるを得なかった殊の余りの大きさと、その発せられた言葉の重さをもう一度噛み締めています。

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