カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
恒例の師走の都大路を駆け抜ける全国高校駅伝も日曜日に終了し、もうすぐお正月。駅伝シーズンのハイライト、箱根駅伝の季節でもあります。既にエントリーも発表されましたが、今年はどんなドラマが待っているか。柏原に挑む村沢の5区山登りに(個人的には大)注目です。
箱根と言えば、昨年の山下りで転倒しながらも逆転し、見事優勝の立役者となった早大4年生の高野選手。卒業後、この春から社会人となって故郷信州へ戻ってきました。
もう地元紙にも何度か書かれていたので記事にしても構わないと思いますが、高野さんはJR東日本に就職されて、上諏訪駅に配属されています。
初夏だったでしょうか、駅で制服姿の駅員さんを見て、一瞬「えっ!?」。でも、どう見ても涼やかでイケメンのあの顔でした。
駅勤務なので、早番、遅番があるのでしょう。
その後、通勤途中に(多分寮から出勤する彼と)道ですれ違ったり、あるいは夜駅で勤務していたりする制服姿りりしい高野さんを何度も見掛けるようになりました。でも駅伝ファンとしては、彼の走る姿もまた見たいもの。他の社員の方もおられるので、迷惑になってはと思い素知らぬ振りをしていましたが、ある日通勤用の信州特急回数券を買おうと窓口に行くと、ちょうどチケット売り場の担当が高野さんでした。
発券してもらい、最後に「もう走らないのですか?」と突然お聞きすると、一瞬「えっ?」そして、「今度の諏訪湖マラソンに出る予定です。」と、ニコっと微笑んで答えてくれました。
「そうですか、そりゃ良かった。是非がんばってください!」
「はい、ありがとうございます」
笑顔がとても爽やかでした。
その後、11月19・20日に行なわれた伝統の長野県縦断駅伝に、優勝した「全諏訪」チームの選手として出場するという新聞記事が地元紙に掲載されました。結果は、初日の区間を走り、区間9位だったとのこと。
記事によると、一人諏訪湖畔を走っていて、チーム関係者に誘われたのがキッカケだったとか。ただ社会人になって殆ど練習が出来ず、本格的な練習は10月になってからだったそうです。
彼は、確か小布施の出身だったと思いますが、学生時代まで地元(須坂上高井)チームで何度も縦断駅伝には出場しており、上諏訪駅にいる間は、諏訪地区から出場したいとのこと。そして、「出来れば、今度は転ばないように、白樺湖からの山下りを走ってみたい」とのコメントで締め括られていました。
県内勤務ということは会社の実業団チーム所属前提ではなく通常の新卒採用だと思いますので、勤務の傍ら個人で練習するのは大変だと思いますが、どうぞこれからも頑張って走り続けてください。陰ながら応援しています。
さて、25日に行なわれた今年の高校駅伝では、その高野さんや村沢選手の母校である佐久長聖高校は、初陣となる高見澤新監督の下、エースを故障で欠き、結局過去最低の21位と沈みましたが、最初から上手くはいかないもの。これを糧に是非頑張ってください。一方、女子の県立長野東は遂に悲願の8位入賞を果たしました。しかも上位7校は全て私立校です。
ただ、今年は男女ともまたケニアからの留学生のいるチームの圧勝に逆戻り。彼等だけで勝ったとは言いませんが、しかしなぁ・・・(と溜息)。
お正月の箱根では、東海大監督として初陣を飾る佐久長聖前任の両角さんの手腕に期待です。そして、その後は都道府県対抗。今年の長野県の男子チームは、高校生が弱いとちょっとキツイかなぁ。むしろ、女子に期待でしょうか、ね?