カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 11月25日の金曜日。
長女が、23日の結婚記念日と今年のお歳暮や我々の誕生日など “ぜ~んぶまとめて”ということで、BoyzⅡMen のライブコンサートのチケットをプレゼントしてくれました。

 ナンデモ、最初はラトル指揮ベルリンフィルのチケットを買おうとしたらしいのですが、即完売で買えなかったとか。BPOなら恐らく3万円近くする筈ですから、買えなくて良かったと心の中で一安心。その代わりにと買ってくれたのが、デビュー20周年の記念ツァーというBoyzⅡMe。日本でのツァー最終公演となる有楽町の東京国際フォーラムだとか。しかも、念入りにツァータイトルの20周年記念アルバムの2枚組みのCDを購入し、事前に送ってきてくれました。ありがたいことです。
リンゴ収穫作業の最盛期ではありましたが、せっかくの好意に甘え、束の間の骨休みに出掛けることにしました。この類のコンサートは、四半世紀前に行ったスタイリスティックス以来でしょうか。そう言えば、あの時はちょうど長女が家内のお腹の中にいましたっけ・・・。

 BoyzⅡMenは、シンガポール赴任中に何故か聴き始めて、デビューアルバムから2枚だけでしたがCDを買って、帰国後も良く聴いていましたので、彼女の記憶の中にもあったのでしょうし、彼女自身米国にホームステイもしたので、私以上に馴染みなのかもしれません。
初期の頃のアカペラの“It’s hard to say goodbye”や、ヒット曲の“End of the road”や“I’ll make love to you”など、合唱好きをも虜にするハーモニーの素晴らしさ。

 当日、午前中リンゴの選別作業と当日発送分の荷造りを何とか済ませて、昼頃の高速バスで新宿に向かいました。渋滞も無く予定時間前に到着。私は、一人恵比寿の山種美術館へ。創立45周年の特別展が開催中でしたが、残念ながら最終入場時間に間に合わず断念し、有楽町で皆と待ち合わせ。初めての東京国際フォーラムです。確か、ラ・フォル・ジュルネや東京ジャズフェスティバルもここで開催されている筈。イイなぁ、都会は。今回は、メインのホールA。
 6時の会場時間以降、続々と聴衆がやって来ます。5千人の収容という大ホールですが、凄いなぁ。開演時間には満席になりました。
 コンサートは1時間半のぶっ通し。正にBoysから大人のMenになった彼等の成熟したハーモニーがそこにありました。黒人らしい乗りの良さとパワフルな歌声は相変わらず。CDでしか知らなかったので、そろそろ中年になった彼等のお年を感じさせないダンスパフォーマンスに唖然。しかも、1曲目のデビューシングル“Motownphilly”から早くも会場総立ちに、我々お年寄り夫婦は戸惑うばかりです。
 クラシックのような途中休憩も無く、ノンストップの1時間半。
娘曰く、高校時代の仲良し4人組からメンバーの一人が脊椎を痛め引退し、その後は3人のままとか。その彼が低音部のハーモニーを担当していたので、聴きたかったアカペラの“It’s hard to say goodbye”は歌わなかったのだろうとのこと。

 アイドルグループではないので、聴衆は30代を中心にシックな大人のカップルが中心でしょうか。やっぱり、田舎のコンサートとは雰囲気、客層が違います。通訳を待たず、大震災への復興支援の言葉などに観客の半分近くがすぐに反応しているのを見ると、日本も(少なくとも東京は)国際的になったなぁ、と変なところに感心しました。
娘に促されて奥様も渋々立ち上がったアップテンポの曲ばかりでなく、メロディアスなバラードのラブソング(さすがにこの時は皆着席です)まで、本当に楽しめました。いやぁ、良かった!たまにはクラシックじゃない、こういうコンサートもイイなぁと娘に感謝しつつ、彼等のハーモニーの余韻に浸りながら会場を後にしました。

 その後、環境の落差を一切気にせず、作業場で娘からプレゼントされたBoyzⅡMenの CDを流しながら毎夜リンゴの発送作業に勤しんでいます。