カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
有力な実業団チームが無い長野県は、駅伝シーズンの棹尾を飾る1月の都道府県対抗駅伝で、嘗ては男女とも下位争いをするほどの弱小県から、長年に亘る小学生からの全県的な育成が実り、佐久長聖高校の活躍を核に、男子チームは優勝争いの常連になりました。一方の女子は、長野県のゼッケン(高校駅伝を含め17番)が目標で、夢は入賞(一昨年に悲願の8位入賞を達成するも昨年は18位)というレベル。
遅まきながら、男子を見習い、県立の長野東高校を軸に着実にレベルアップをしてきました。
この13日に福島で行なわれた東日本女子駅伝で、長野チームは終始トップ争いをしながら、最後トラック勝負に負けての惜しくも6秒差の2位。一昨年は初優勝を果たしていますので、驚くことは無いかもしれませんが、その粘りに感動しました。
有名選手は国際千葉駅伝の日本チームにも選ばれている1区の清水裕子選手(セキスイ)くらい。南信の大桑村出身の彼女は、初優勝の時も立役者。今年も1位でタスキを渡します。その後、トップの有利さもありますが、どの選手も序盤詰められながら後半粘ってまた引き離す頑張りで、最終区も秒差の1位でアンカーの名城大学の小田切選手へ。彼女も長野東OGです。片や競う神奈川の吉川選手は1500mの日本チャンピオンとか。1分以内なら逆転可能という実力者だそうで、「あぁ、こりゃダメだぁ・・・」。案の定スタート直後には逆転される展開。
ところが、娘さんも中学区間を走った玉城監督(長野東高監督)の、「(教え子の小田切選手が)名前負けせずに粘って走れば、駅伝は何が起こるか分かりません。」という言葉通りの粘りの走りで、一時は逆転して抜き返す頑張りを見せました。
最後トラックでのスプリント勝負では、さすがに敵わずに再逆転されてしまったものの、大いに賞賛される走りでした。
都道府県対抗では、京都、兵庫、岡山といった西日本勢が強いだけに、東日本の成績がそのまま通用する訳ではありませんが、女子チームも次第に力が付いて来たのを感じます。あとは、“ふるさと出場”の清水選手が会社のある岐阜からではなく、長野チームで出場してくれたらなぁ・・・。
それに、昨年でしたか、佐久長聖の高見澤コーチ(当時)と結婚された嶋原清子選手(2010アジア大会女子マラソン日本代表)も県チームで走ってくれればなぁ・・・。
その前に、12月に行なわれる都大路での男子の佐久長聖(高見澤監督の初采配です)だけではなく、私立の強豪校と競い入賞を目指す女子の長野東にも期待です。
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