カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
NHK-BSの日曜朝6時からのプレミアムクラシック。
11月上旬は、特選オーケストラ・ライブとして、9月に行われたN響定期公演から2週連続の放送でした。
指揮は、N響名誉指揮者のヘルベルト・ブロムシュテット。
御年84歳という年齢を感じさせない、にこやかで端正な指揮振りです。決して派手な身振りはありませんが、棒に緊張感が漲(みなぎ)り、齢を重ねられて円熟味が増しました。応えるN響との信頼関係が感じられる演奏で、大好きだった往年のスウィトナーおじさん(今でもドレスデン・シュターツカペレを振ったリンツは、CD含め5~6枚ある中で廉価盤ながら我が愛聴盤)とN響との心温まる演奏を彷彿させてくれます。
マエストロもN響との練習で「真摯な日本の聴衆が大好きだ」と語っていたと、昨年FMでの定演の生放送で紹介されていました。今回のメインは、「新世界」と大好きなチャイコフスキーの5番。10月に佐渡さん&DSOで聴いたばかりです。
犬たちの散歩を済ませてからでしたので、第3楽章から聴いたお馴染み“過ぎる”新世界は久し振りに感動しました。やはり3月に生で聴いた佐渡さん&BBCフィルよりも良かったな。N響も熱演でマエストロの棒に応えます。ホルンパートも旨いなぁ。カーテンコールで、マエストロがクラリネットに続いてホルンを立たせて、聴衆の拍手を受けさせたのも頷けます。N響とは言え、国内オケですのでS席でも5000円程度でしょうか。N響も常に名演かは、指揮者によるところ大だとは思いますが、これなら何倍も払ってわざわざ外国のオケを聴きに行かなくても良いくらいですね。
翌週はチャイコの5番。初めて生で聴いた10月末のDSOの松本公演の余韻が頭の中にしっかりと残っていますので、自分の中ではどうしても比較しながらの視聴です。
散歩から帰り、早速ホームシアター用のスピーカーをオン。これまた第3楽章からの視聴です。第4楽章も含め、思ったより早めのテンポ。何より、年齢を感じさせない若々しい5番でした。
万雷の拍手に、何度かカーテンコールに応えて、真っ先にホルンの主席の方を立たせ、その後で弦だけではなく、わざわざ管楽器のパートの所まで行って握手をされて団員を労っていました。N響とマエストロの良い関係が伺えます。
そして20日のEテレのN響アワーは、ブロムシュテット特集として十八番(おはこ)のブルックナーとか。
【不謹慎な追記】
N響ソロ・コンサートマスターの堀さん。雰囲気が、最近話題の巨人軍清武代表に何となく似ている、と思っているのは私だけでしょうか?