カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 9月のことですが、大事なお客さんをお呼びする前に、室内がスッキリするようにリビングの液晶TVを壁掛けにしたいと家内からの突然の仰せ。
併せて、応接セットやチロルとナナのケージも含め、応接エリアのレイアウトも変更するとのこと。
「えぇー?今のままでイイじゃん!」
「すると言ったら、するのー!」
「・・・・」(これにて一件落着)

 ・・・と、家内が色々検討すること一ヶ月。
我が家は、土地の傾斜を利用して、玄関からのスキップフロア(ステップフロア)で4段下がったところがリビングルームです。玄関横の2世帯住宅用の和室は玄関と同じ高さで、その和室への廊下とリビングの間に仕切りの1メートル弱(リビングからは1.8m)の壁があり、そのリビング側の壁に取り付けたいとのこと。
それを前提に、先にケージとソファーと家具の移動です。奥様は知恵と口は出ても、力が出ないのが玉に瑕(きず)。叱咤激励しつつ何とか終わった後、今度はナナが自分のケージの入り口が分からず、一時パニックになってチロルのケージに出たり入ったりしていました(ヤレヤレ・・・)。

 先ず電気屋さんに相談すると、柱が無いので壁を剥いでの大掛かりな工事が必要とのこと。驚いた家内が、家を建てていただいた工務店に相談してみると、壁の中に等間隔で補強財を入れてあるのでそんな工事は不要とのこと。
安心して、工事費も格安になったので、ついでに寝室の小型TVも壁掛けにすることにして、ネットでメーカーから専用金具を直接取り寄せて、取り付け工事をしてもらうことに(以上全て奥様の“差し立て”です)。
リビングは、工務店のアドバイスで、地震対策として念のために更に補強版も取り付けて、TVの背面に隠れて見えないようにしていただくことになりました。
       
 それまでは、以前のブラウン管TV用のTVボードをそのまま使って、部屋のコーナーにTVを設置していました。また、スピーカーコードが見えるのが嫌だったので、フロントスピーカーだけで良いヤマハの擬似5.1CHのホームシアター用スピーカーを3年位前に購入し、光ケーブルでデジタル接続してありましたが、TVボードの上に置いたので(サブウーファーは見えぬようにTVの裏)、余りスピーカー間の距離が取れなかったためか、サラウンド効果は勿論ですが、ステレオ感もそれほどありませんでした。

 10月に入り工事をしていただきましたが、さすがはプロ。
1時間半ほどで2箇所の工事が終了。TVを壁に掛けて配線などのセッティングです。正面がスッキリするように、(リモコンの赤外線が届くようにした上で)壁の向こう側にDVDレコーダーやアンプ、サブウーファーも全て置いてあり、リビングから取らざるを得ない電源とアンテナケーブルを除いて、コード類もこちらからは見えぬように全て向こう側に出してあります。フロントスピーカーは仕切り壁の手摺りの上。
 いよいよ音出しです。
ちょうどこの頃、BS放送拡大キャンペーンで無料放送中だったWOWOWやスカパーが週末の昼間も映画を放送していて、サブウーファーからの重低音もあって、そのサウンドにビックリ。設置場所の変更により、部屋の形状からも音の拡がりも増したようです。
たまたま放送中だったアクション映画での爆発音の大迫力に家内も驚いたようで、「映画館みたいだね!」(うーん、それはちょっと言い過ぎかも)。
しかし3年前に購入したスピーカーも決して高級品ではありませんし、フロントスピーカーだけの擬似5.1CHなのでサラウンド効果はもう一つですが、さすがにぎゅっと音が圧縮されたようなTV内臓のスピーカーとは全く違い、一つ一つの音がクリアになりました。特にサブウーファーの効果はテキメンです。5.1 CHで放送されているBS放送のクラシックのライブ録画も、特にオーケストラ演奏が、まるでホールに居るようとまでは言えませんが、音の厚みと迫力が全く違います。
例えば先月のN響アワー(Eテレ)でのアシュケナージ渾身の「革命」。祖国への想いを込めた熱演で、その前にBSでも内臓スピーカーで一度聴いていたのですが、音はまるで別物(この日、奥様不在の影響も大でしたが)。
第4楽章フィナーレの大太鼓の連打に驚いて(大嫌いな雷鳴と勘違いしたのでしょう)、チロルが寝ていたケージから慌てて飛び出してきました。あっ、ゴメン!
 漸く本領発揮でしょうか。我が家にもプチ・シアターが誕生しました。
これで、音楽番組や映画のDVDレンタルの楽しみが増えました。

 でも、チロルやナナのケージのすぐ横なので、夜は彼女たちの安眠妨害とならぬよう、少なくとも夜間のサブウーファーは使用禁止とのお達し。多少宝の持ち腐れかもしれませんが・・・。
しかもホームシアターは節電用のスイッチを中継させてあるので、音楽番組や映画鑑賞する時などに、その都度壁の向こう側に行っての入力が必要で、通常はTVの内臓スピーカーを使っています(その方が、却って両者の違いが良く分かり、オーディオ機器の存在を評価してもらえるので効果的かも)。
なお、その後奥様は、インターネットも使えるように無線LAN接続も設定されたようです(ヤレヤレ・・・)。