カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 以前(第116&117話参照)行ったメンバーと駅でバッタリあったら、「またB級に連れて行ってください!」とのこと。
その後、職場のメンバーとも行った(第377話参照)のですが、「ホンじゃあ、未だ行っていない所に行って見ますかぁ!」
と相成りまして、9月は忙しいので10月に行くことにしました。

 とは言うものの、松本B級グルメの代表格「たけしや」は行ったし、山賊焼も他で食べたし・・・。唯一、前回も、また職場でも時間が合わず食べられなかったのが、「たけしや」と並ぶ松本B級のもう一方の“雄”、「キッチンヤマナミ」のスパゲッティーです(但し個人的感想です)。
これはパスタなどと言えるほどオシャレでもなく、スパゲッティーと言うよりも“スパゲッチィ”とでも呼びたいような、(少々大袈裟ですが)誰もが貧しくとも頑張っていた頃の愛すべき郷愁を感じます。当時の男子運動部系高校生御用達でもあり、その頃はオシャレで都会の香りがしたものです。
ただ、一ヶ所だけではしょうがないので、考えた末、職場の時にガッカリした「串揚げ(串かつ)」を、別の店でトライすることにしました。

 以前大阪へ出張した時に「今夜はA級?B級?」と問われ、迷わずB級を選択し、大阪平野で連れて行ってもらった本場の「串かつ」(今回、その時のお店を先方に聞いたら「いぬい」という串かつ屋さんとのこと)。その味と雰囲気(名物土手焼もありました)が忘れられません(また行きたいなぁ・・・)。
そこは、道路に面した側は壁もないオープンな「コの字型」のカウンターで、昔風に言えば“会社帰りのサラリーマン”に混じって、若い女性たちだけのグループや、カップルも、何の衒いもなく気取らずに美味しそうに食べているのが大阪らしくて実にイイ。ひっきりなしに持ち帰りのお客さんも。
前回行った店が、「これぞ本場大阪の味」などと宣伝したら大阪に失礼です。同じだったのは、野菜スティックとソースの二度漬け禁止くらい。そこで、松本のB級グルメではないのですが、松本でもこのくらい食べられる串揚げ屋さんがちゃんとあるんです! と行ってみることに。

 その店は『串揚げ処 楽珍』。
駅前大通りコーナーの小さなビルの地階にあるので、一見さんには見過ごされがち。まぁ、せっかく観光に来られて松本で「串かつ」という選択をされる人も少ないとは思いますが・・・。でも、マスターは銀座の専門店で修行をして松本で開業したとか。ネタの数は昔家内と時々行った新宿伊勢丹会館の「法善寺横丁 串の坊」程ではありませんが、その季節に合わせて常時50種類近くあるそうです。前回の店では、切って串に刺してありガックリだったアスパラも、こちらはちゃんと一本揚げ(アスパラに付ける衣は、他よりも濃くしておかないと付きません)。また、ただの固まりの素揚げだったレンコンも、ちゃんと肉を挟んで揚げてあります。他にも、エビのしそ巻きとか、串の坊でもお馴染みのメニューも。
大分前になりますが一度家内と来て、店内もチョッピリ高級ぽくて、大阪並みとはいかないまでも、本格的でかなり満足しました。そういう意味では、庶民派の串かつと言うよりも、プチ高級な串揚げなのかもしれません。

 そこで、今回は先ずヤマナミでナポリタンのスパゲッティーをメンバーで小分けして食べ、その後で楽珍の串揚げを食べられるだけ注文することにしました。