カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 週末休みになるからと、帰省する次女と新宿駅で待ち合わせです。
私がたまたま出張していて、娘はその日ちょうど早番でしたが、成田からの移動のため、夕刻6時のあずさに間に合わず7時になるとのこと。

 そのため少々時間が空いたので、久し振りに新宿駅東口のルミネの地階にある『ベルク』へ行ってみることに。6時近くでしたので、皆さん会社帰りか相変わらず混んでいます。
以前ルミネからの立ち退き問題で話題になりました(第74話参照)が、幸いそのまま契約が継続できたようです。良かったなぁ。
 ここは、コーヒー豆やハム・ソーセージ、野菜、パンなど使う食材にも拘っていますし、喫煙コーナーもあり、電車の待ち時間などにとても重宝します。また店内の壁はちょっとしたギャラリーとして貸し出され、時折絵や写真などを展示しています。都会のビジネスマン(特急あずさ利用者の我々も)にとってのちょっとした“新宿駅のアオシス”といった感じで、狭いのを承知でお客さん同志が皆融通し合っています。
ベルクは、どちらかと言うと個人客が目立ちます。そして皆何とか自分のスペースを確保して静かに一息入れると、次のお客さんのために“長居は無用”と心得ているかのように自分で食器を片付けてさっと立ち去って行きます。

 『ベルク』の狭さ故の譲り合いが、見知らぬ同志の連帯感や優しさをチョッピリ醸し出しているようで、もし広かったら絶対にこうはならないだろうと思われるような、或る意味不思議で素敵な、たった3坪(?)の心優しき狭小空間です。
(写真は、立ち飲み用の喫煙カウンターの一角。野の花と、壁に貼られた壁新聞「ベルク通信」。因みに赤いバケツは灰皿です)