カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 私が子供の頃は祖父が丹精込めて野菜を作ってくれていました。あの頃の野菜にはどう逆立ちしても敵いません。今より品種が少なかった筈のトマトも、まるで果物みたいに甘くて美味しかったなぁ・・・。

 その後父も色んな野菜を作ってくれましたが、父が倒れてからは、門前の小僧で、父と同じようにリンゴ園の片隅の畑スペースを家庭菜園として、毎年キュウリ、ナス、トマト、ピーマンを自家用に植えています。
まあ、それなりに毎年採れるものの、年季が違うと言えばそれまでですが、今ひとつ(家内に言わせれば全く)祖父や父のようにはいきません。
祖父の代から苗を買っている高校の同級生の園芸店で、プロからも色々アドバイスをもらいながらの挑戦が続きます。

 一昨年から、果樹園に入れた堆肥の残りを畑にも冬場に撒いてあったためか、昨夏は野菜畑か雑草畑か分からぬほどになってしまい、今年はその反省から、雑草対策も兼ねてマルチングをすることにしました。
さすが農家です。倉庫を探すと巾の違うマルチシートが何種類かあり、トラクターで整地(大した広さでもないので小型耕運機でも十分なのですが、トラクターの方が深く耕せます)した後、それを使って見様見真似で畑に敷いてから、購入したポット苗を植え付けました。

それから、キュウリは棚を作り、トマトは雨除け不要と言われた種類(サターン。スーパーなどの店頭で良く見る桃太郎は雨除けが必須)なので、ナスやピーマン同様支柱を立てて、茎をテープ(ブドウの枝留め用)で留めます。
キュウリ栽培用の網(蔓が絡み易くする)は市販されていますが、勿体ないし、テープ或いは紐を巻けば十分代用出来ます(そもそも昔はそんなモノ売っていませんでしたから)。

 キュウリは、人差し指大くらいの時に採って食べると、モロキュウとしては最高で、パリパリ感が全く違います。
普通に成長したのは、『澪つくし料理帖』のお薦めレシピ、夏向けの「忍び瓜」(第304話参照)にすれば酒の肴にピッタリです。
油との相性の良いナスは、炒めても揚げても、また煮ても焼いても蒸しても良し。勿論漬けてもですが、夏野菜として大変重宝します。
 ただ平日は、夜帰って暗い中では良く分からないので、リンゴ園横のいつもの場所は母に任せ、ブドウ園横の狭いスペースを耕して、もう一ヶ所本数は少なめですが、キュウリとナスを植えました。

 はてさて、今年はちゃんと野菜が採れるかなぁ。たくさん採れたら(って取らぬナントカです)、娘たちにも新鮮な野菜を送って上げられるんですが・・・。水遣りの度に野菜たちに「頑張れよ!」と声を掛けています。
でも、何となくいつもより育ちが遅いような気もしますが、マルチングをしたせいなのでしょうか。まぁ焦らず気長に待ちますか、野菜作りも子育てと一緒ですから。
ただ、毎年裏切られているせいか、少なくとも家内は期待していないようです。でも、年々少しずつ改善させながら、挑戦しているんですけどね(実は内緒で、収穫できたら娘たちに送ってあげようと、初めての種類の苗を栽培中)。きっとその内に・・・♪