カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 朝晩はまだまだ冷え込む日もありますが、風が暖かく、また光も柔らかくなって、信州松本も春本番。週末、お城の桜も満開になりました。
以前、第72話でご紹介させていただいた、信州の山々や自然をこよなく愛した“山の詩人”尾崎喜八の詩『松本の春の朝』。

 美ヶ原を詠った詩(『美ガ原溶岩台地』)に比べて、地元松本でもそんなに有名な詩ではないと思いますが、一年ほど前に市内を歩いていて(飲み会に行くために・・・都会の人に比べて却って田舎の方が車中心で、そんな時くらいしか歩きませんね。イカンなぁ)、思いがけない所で偶然その碑を見つけました。

 それは駅前の松本東急インホテル。その玄関先の壁に、ひっそりと目立たずに赤い御影石?に刻まれて埋め込まれていました。

どういう経緯経過かは存じ上げませんが、民間の、しかも全国チェーンのホテルにこの詩の碑が刻まれていたことに驚き、興味を持ちました。
東急の創始者ともされる長野県ゆかり(小県郡青木村出身で松本中学に学ぶ)の五島慶太翁に何か関係でもあるのでしょうか?

 せっかくあるのですからもっとPRすればいいのに、松本東急インのH/Pにもその紹介はありませんでした。

 以前も書きましたが、この尾崎喜八の「松本の春の朝」は、“岳都松本”の魅力を表した良い詩だと思います。
北アルプスに正対(と反対の客室は美ヶ原?)して建つ東急インの客室からも、松本駅の駅舎越しに常念や槍を始め、北アルプスの『尖峰』が春だけではなく四季折々(但し夏は快晴でも山は雲に覆われる日が多く、山容を望めることは稀ですが)の美しさを以って望める筈です。

 朝起きて窓越しに北アルプスを見た時に、松本に来たことをきっと実感することでしょう。

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