カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
5年ほど前まで、県の教育委員会から委嘱されてやっていた委員会で一緒に苦労された事務局の先生と、先日偶然松本駅で再会しました。
現場に戻られて某高校の校長先生をされていることは、地元紙の報道で知っていましたが、聞けばこの3月末で定年を迎えられるとのこと。
どちらともなく、久し振り会った懐かしさと、当時地元関係者からの数多の感情的な批判にさらされながら活動してきたことから、おそらく阿吽での同志的連帯感もあって、その再会と退任の激励を兼ねて、委員会終了後の最初で最後になるであろう飲み会を後日実施することにしました。
大変穏やかな包容力のある先生で、お互い当時の思い出話に花が咲き、今の高校教育を、信州教育を、子供たちのことを議論しながら、現場の“教育者”の熱き思いが伝わってきました。私が「わぁーっ!」と檄しても優しく受け止めてくれます(その後、穏やかに否定されますが・・・)。
先生の高校でも、震災発生後の月曜日に生徒会の子供たちが校門に立って自発的に募金活動を始められたそうです。“最近の若者”も彼らなりに「自分たちに今何が出来るか」をちゃんと考えているそうです。だからこそ、「大人がその思いをきちんと導いてやることが重要なんです。」と“静かに”力説されていました。
県教委の委員会終了以降も、いまだにお付き合いの続く先生方が何人かいらっしゃいます。
“教育県長野”の低迷がずっと言われています。何を以ってその指標とするかは難しいところですが、少なくとも現場の力は、その“情熱”は決して落ちていません。現場に原因があるのではなく、むしろ、小中を含めた全体としての大きな方向感、ビジョンの問題ではないでしょうか。
これからも、時には松本に来られることがあるそうなので、またいつかの再会を約束してお別れしました。再見!
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