カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 昨年の結婚記念日のお祝いにと、長女たちがプレゼントしてくれたルクエのシリコン製のスチームトレイ&ケース。その後、色んなところで類似商品を見かけるようになりました。おそらく先行したルクエの特許は形状だけ、或いは意匠権のみなんでしょうね。
色んな商品が出ていますが、個人的には、娘たちも使っているようですが、電子レンジで茹でられるパスタ用のシリコンスチーマーはなかなかスグレモノだと思います。

 さて、成田の巨大ショッピングモールにあったフランフランで、次女の新居用にキッチンウェアを買った際に、家内が購入した大き目のシリコンスチーマー。
      
 先月末、蒸し野菜を作ると言うので、豚バラもとリクエストしたら、脂っぽくなるのでダメと敢え無く却下。それではと、リンゴ園の片隅に行ってフキノトウを10個ほど採って来ました。今回は定番のフキ味噌(第343話参照)ではなく、一緒に蒸してみることに。もう大半は花が開き、薹が立ってきたのでそろそろシーズン終了です。

 それを、野菜や鮭の切り身と一緒にスチーマーに入れて、後は電子レンジにかけるだけ。味付けはシンプルに、粗引きの塩胡椒とレモン汁。因みに、ミニトマトも加熱すると驚くほど甘くなります。一方のルクエは、キャベツを敷いてシューマイ用です。何故か蒸し器よりも、キャベツに甘味があるような気がします。

 蒸したフキノトウ。苦味があって“春の大地の味”がします。
定番のフキ味噌や、また塩だけで食べるフキノトウの天婦羅も乙ですが、蒸しただけのフキノトウも味はなかなかでした。言うなれば大人の味でしょうか。春ならではの“大地の恵み”です。
ただ、灰汁のためでしょうか、黒っぽく変色してしまい見た目はイマイチです。天婦羅では衣に保護されるためか、中のフキノトウは緑色のままなので、お客さんに出すには天婦羅が一番でしょうか。
 もう少しすると、この地域では“ネンボロ”と呼ぶ野蒜も生えてきますが、少し太くなった頃に摘んで、ただ刻んで醤油をぶっかけて、少し削り節をまぶしてご飯に載せて食べると・・・最高です。少々大げさに言わせていただければ、おそらく太古からの“土の民”のDNAが揺さぶられます。
 フキノトウや野蒜。おそらく日本中どこでも見つかる春の野草です。
大地の“旬”のエネルギーをいただきましょう。ちょっぴり元気になります。