カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 次女が4月から社会人になるに当たり、成田へ引っ越しましたが、それも15日だったので、地震直後でもあり家内が心配して手伝いに行きました。
使っていたベッドが大きすぎるとのことから、引き取ってもらい、替わりの布団や生活用品をそれに合わせて14日に松本から新居へ送ろうと予定していましたが、地震の影響で宅配便の配達がいつになるか分からないとのこと。意を決して、春分の日の三連休に引越し先の成田へ車に積み込んで向かいました。
往復のガソリンが心配ですが、いつものスタンドで満タンにしてもらい、ナナはお袋に預け、チロルはペット病院が一杯で止む無く家でお留守番です。

 途中、談合坂で休憩をしてガソリンを補給しましたが、5㍑の給油制限で20台以上が順番待ちです。
また湾岸線が地震被害で通行止めのため、京葉道路経由です。そのため、首都高は大渋滞で、三宅坂から京葉道路合流に1時間近くを要し、自宅を出てから5時間掛かって漸く成田市へ到着しました。松本から片道300km。

 被災地ほどでは無いにしても、ここ成田も民家の屋根にはあちこちにブルーシートが掛けられていたり、またショッピングモールも天井に亀裂があって、その直下はロープが張られ立ち入り制限がされていたりと、所どころ地震の影響が見受けられます。
スーパーでは、報道されている通り食パンや乾電池が皆無なのはともかく、納豆も全く見当たりません。娘曰く、ここは水戸納豆が殆どだから、地震被害で入って来ないのだとか。そうなんだと、地震被害を改めて実感しました。

 娘の大学も卒業式が中止になりました。社会に出る節目でもあり残念ですが、東北出身の学生さんや親御さんもおられますし、また直前になるまで分からない計画停電を考えると、大学側の判断は当然で止むを得ません。
 ただ、超氷河期と言われた就職活動や今回の大震災など、親としては不憫で、彼らの世代の巡り会わせを思わずにはいられません。
しかし、『天は自ら助くる者を助く』。
学生から社会に出るに当たって、娘に送った言葉は「ジリツ(自立&自律)」。
皆さんも先ずは自分の足で大地に降り立ち、自らを律し、自分を信じてどうぞ頑張ってください。
でも、もし途中で疲れたら、その時は立ち止まって休めばイイ。焦らず、急がず、一歩ずつ。
駅に貼ってあった、ある予備校のポスターのキャッチフレーズです。
『私は奇跡を信じない。自分の軌跡を信じる!』

 2011年4月。嵐の中の出航ですが、これからはそれぞれが社会の復興の担い手です。みんな頑張れ!