カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 我家で購読している新聞は2紙(朝刊のみ)。その内朝日新聞は、海外から帰任後、家内が「朝日の記事が入試に出るから、新聞は朝日!」と“強要”され取り始めたもの。
 個人的には、必ずしも好きな新聞ではありません。特に昔から、なんでもかんでも反対的な政治・経済記事は殆ど読まず、日経の方を読んでいます。

 その中で、「惜別」は昔から好きですし、ここ2年くらい?連載されている「ニッポン 人・脈・記」や、時々掲載される「五線譜」はとても好きなコラムです。どうやら、(あくまで個人的な嗜好ですが)朝日は、政治経済よりも「人」を描く記事の方が良いようです。

 特に「ニッポン 人・脈・記」がイイ。さまざまな話題を、支局の記者の方も含め執筆しています。そして印象的には、女性記者の記事の方がイイ。
これまで、甲子園、町工場、性同一性障害、在日韓国人はじめ色々なテーマが取り上げられ、記事からは日本各地の市井の人たちに丹念な取材をして、その中から琴線に触れるエピソードを掘り出していることが伺えます。
(既に朝日文庫から過去分が出版されているようです)

 涙あり、時として笑いあり。そして今は、鹿児島県の離島「下甑島」の診療所に30年以上勤められている瀬戸上先生を巡る人脈記でした。これまで全く存じ上げませんでしたが、「Dr.コトー」のモデルと言われるそうで、テーマもずばり『Dr.コトーを探して』(そう言えばDr.コトーも舞台はコシキジマでした)。
記事に登場する島の人たちが実にイイ。Dr.コトーより実話の方が遥かに感動的で泣かせてくれます。そして、日本中のDr.コトーを探しながらコラムは続きます。

【追記】
震災後、朝日新聞でも中断していた「人脈記」が、朝刊では15日から再開されましたので、ここで掲載することにしました。