カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 4年前でしたでしょうか、松本駅が改装されて、従来の東口(お城口)と西口(アルプス口)の間にゆったりとした通路が設けられ、『自由通路』と名付けられています。何となく中央線八王子駅のミニ版のような、ちょっぴり都会的な雰囲気で気に入っています。

でも如何にも“松本ならでは”なのが・・・、
東口から、エスカレーターや階段を昇って行くと、3階部分が改札口とコンコースになっていて、3階に近づくに連れて視界が開け、自由通路の向こうに「アルプス口」のその名の通り、全面ガラス張りの窓越しに北アルプスがパっと目に飛び込んできます(斯く言う私メは、家内に送ってもらう飲み会のある日以外は、毎朝駐車場を借りている西口からですが)。

通路の方角的に、ちょうど島々谷の奥に乗鞍岳が見えるのですが、特にこの冬から早春に掛けては、奥の院のような乗鞍が真っ白く雪に覆われていて、朝日を浴びて神々しいほどに輝いています。近づくと、なで肩の優しい乗鞍の稜線とは対象的な、常念を始めとする鋭角的な峰々が見られ、気忙しい朝の通勤時ですが、しゃきっと姿勢を正す瞬間です(写真だと光ってしまい山が写りませんでしたが)。
きっと、松本を訪れる観光客の皆さんにも、この自由通路は好印象を持っていただけるのではないでしょうか。
 以前松本市役所の課長さんとお話した時に、この自由通路は改装に際して市が費用負担したので、松本市の所有なのだそうです。
そのため、自由通路が作られてから、物産展示やちょっとしたイベントが行われたり、また選挙の際には市の不在者投票所が臨時で設けられたり。
特に不在者投票所は、わざわざ以前のように市役所まで行かなくても良くなり、駅を利用する市民にとっては大変便利です(下の写真は西口から見た東口方面。いずれも朝7時頃で、人通りはまばらです)。
 そして夏になると、最近また増えつつある登山者の皆さんが大きなリュックサックを置いての休憩や若者の仮眠場所にもなり、“岳都”と言いながらこれまでそうした場所が無かっただけに、きっと喜ばれていることでしょう。