カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 1月中旬から始めた今年の果樹園の選定作業。
先週末で終了しました。巨峰と60本のリンゴ。特にリンゴは、昨秋の収穫で小玉が多く、摘果不足もありますが「ならせ過ぎ!」と家内から批判を浴びたので、今年はばっさばっさと枝を落とすことにしました。そのため、例年より1本に倍の時間が掛かってしまい、漸くここで終了です。
但し、切り落とした枝(=方言で「ぼや」と呼びます)の片付けはこれからですが(昔は、どこのリンゴ農家でも、この枝で掘りごたつ用の「消し炭」を作っていました)。

 ところでこの写真、何だか分かりますか?
まるで、タコ入道のようですが、伸びた赤い一年枝。特に樹上はこんな感じになります。リンゴは、葉の光合成で出来た養分が果実に溜まるように、枝を下向きに樹形を整えていきますが、何もしなければリンゴも自然と上向きに伸びていきます。こうした枝は全て元から切り落とします。
次の写真は剪定後。漸くスッキリしました。
 リンゴの実の個数もありますが、日当たりも想定し、どの枝を切れば良いのかを考えながら、全体の樹形を見て剪定作業を進めていきます。

 この冬の作業で、一年後の秋の収穫がある程度決まりますので、一番大切な作業です。
でも「悩んだら切る!」。お師匠の教えです。切り過ぎた!と思うくらいでイイのだとか。含蓄があります(特に捨てるのが苦手な私メにとっては・・・)。