カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
2月14日から18日までの一週間、香港・中国に出張して来ました。
香港・北京は3年振り、深圳は5年振りでしょうか。オフィスはちょうど3日からの旧正月の休暇明けになります。
往路は羽田から、復路は成田へ。
3年前にも羽田からフライトした時は、国際線ターミナルの建設前で、“掘っ立て小屋”のような建物で、レストランも無く、国内線のターミナルへ戻って食事をしたものです。
さて中国では、日本の小正月同様に、旧正月(春節)は元旦3日から数えて15日目までとかで、まだシンボルカラーの橙(ダイダイ)色の飾り付けが街中にされていました。
夜の食事会の後、ピアから見たお馴染みの香港島の高層ビル街の夜景。旧正月のお祝いにレーザーで照らされていました。
赴任者によれば、旧正月は本土からの買い物客で、どのブランドショップにも店頭には長蛇の列で入れ替え制だったとか。中国人の購買力に圧倒されたそうです。
深圳は、広州と共に今や“世界の工場”華南エリアの中心地であり、人口1千万人(中国で1千万人以上の都市は、他に北京、上海、天津、重慶だそうです)。
例えば深圳にあるアップル製品などを作る台湾のEMSフォックスコンは何と40万人近い従業員を抱える巨大工場で、その工場エリアは一つの都市のようで、敷地内に無いのは学校くらいだろうとのこと。
深圳市街も、以前は人工的で赤土剥き出しの埃っぽい街だった印象が、“公園都市”のシンガポールの様に至る所に緑があり、5年前とはまるで見違えていました。(写真は、深圳のホテルロビーの春節の飾り付け)
北京では、今の中国のインフラ整備の圧倒的なパワーを見せ付けられたような感じでした。
とかく新興国ではインフラやシステムなど、不連続且つその時点の世界の最先端がいきなり導入されます。
赴任者の話では、例えば高速鉄道網(新幹線)に今年だけで投資額は9兆円。既に総延長距離は日本の新幹線網を上回り、2015年までに何と50兆円を注ぎ込み、国内だけではなく欧州やタイまで繋ぐ計画だとか。スエズ運河経由45日の欧州への海上輸送を、高速鉄道での陸上輸送によりドイツまで13日で運ぶ計画だそうです。
一方で賃金が上昇しようが、多少の歪があろうが、この国は政府主導の力ずくでの圧倒的なインフラ整備により、世界の工場としての優位性を更に高めようと動いています。政府が動かぬどこかの国とはエライ違いで、溜め息の連続でした。
さて、中国最後の夜だった17日は、春節の最終日とかで、まだ明るい内から爆竹の音が街のあちこちで鳴り響き、暗くなると街頭のLEDの飾り付けが点灯され、また個人が上げる打ち上げ花火(日本と違い、花火大会の様な本格派の打ち上げ花火が普通に売られていて、皆個人で買って打ち上げているのだそうですから驚きです)が期限の夜の12時まで盛んに街中で打ち上げられていました。
(因みに、2年前のこの日、全世界に報道された完成間際の中国中央電視台文化センタービルの花火による火災炎上以降だそうですが、高層ビルの周囲60メートル以内での花火禁止という電光掲示があちこちにされていました。携帯の充電が上手く出来ず電池切れで撮影不能・・・)
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