カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 前回のバサラ(第402話参照)で絶品だったカキ大根。
特に、柚子味噌の大根に添えられたプリプリのカキのソテーが余りに美味しくて、
「どうやったら、縮まずにこんなに上手に焼けるんだろう?」
と感心しました。
ただそのままソテーしただけでは、こうなりそうにはありません。
それがプロのプロたる所以とは知りつつも、何となく家で試してみたくなりました。
それと、先日のBS-TBS『吉田類の酒場放浪紀』で見た居酒屋での「カキのオイル焼き」が、大振りで何とも美味しそうに見えたのにも触発されました。
バサラには敵わずとも、居酒屋メニューなら煮物はともかく焼き物にはそんなに手間隙掛けてはいない筈と、失礼ながら勝手に推測。

 ということで、とある週末にスーパーから大振りのカキを買って来ました。
勿論加熱用ですが、皆さんご存知でしたか?加熱用と生食用のカキの違い。

二年くらい前でしょうか、TV(NHK『ためしてガッテン』だったか?)で知ったのは、生食用が加熱用に比べ必ずしも新鮮な訳ではなく、生食用は余分に何回も殺菌洗浄しているのだそうで、一方調理での加熱殺菌されるため、出荷時の洗浄が少ない分だけ「旨味」はむしろ加熱用のカキの方が優っているのだとか。
そうなんだ!と目からウロコ。私メも、てっきり鮮度で分けているものと思って、それまではカキフライや鍋に使うのにも、新鮮だと思って生食用のカキを購入していました。

 さて、閑話休題。
娘もおらず手抜きで“Cock Pad”でのレシピ確認もせず、適当です。まぁ、この辺りが“男の料理”なんでしょうね。
先ず、カキを水洗いしてペーパータオルで良く水気を取って、旨味を閉じ込めるべく薄く片栗粉を塗します。効果の程は不明ながら、何となくその方が旨味も閉じ込められて縮まぬような気がします。
良く熱したフライパンにオリーブオイルでソテーし、濃縮つゆの元(要するに醤油と味醂)をさっと塗して、少々濃い目に味付けし、お好みで七味唐辛子を一振りして出来上がり。
付け合せに、事前にキャベツの千切りと(冷蔵庫に残っていた)長芋を短冊に切り、少々シャキシャキ感が残る程度にソテーして、同様に味付けをしてお皿に盛り付けておきます。
さてと、どんなかな?・・・と、

うーん・・・、やっぱりプロには敵わんなぁ・・・。
手を抜いて(時間節約で)全部一緒に焼いたせいか、汁気が多く、何だか治部煮のようになってしまいました。
「長芋、美味しいネェ!」(って、嫌味かヨ!)
付け合せにソテーした長芋の方が遥かに好評でした。トホホ・・・。

 家内は最初で懲りたのか、もう要らない!と言うので、娘の所に上京して不在の週末に、今度は母をテスト台にリベンジです。
一度くらいの失敗で諦めてはいけません。料理は試行錯誤です!(ナンのこっちゃ?)
今回はフライパンで一人分5~6個ずつを焼きました。今度はエキスは出てきません。塗した片栗粉が両面カリカリと美味しそうな焼き色が付くまで焼いてから、味付けはシンプルに醤油のみをさっと一振り。すぐに裏返して両面を軽く焼いて、いっただきまーす!
味付けは、もう一工夫必要(例えばレモンでも搾れば良かったかも)ですが、うん、これなら満足!イイんじゃないでしょうか、ネ。

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