カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
良く雪国で、ニンジン、大根や白菜など、冬の間雪の下に埋めておく野菜が甘くて美味しいと言います。
同じように、この冬の間だけスーパーに並ぶ“寒ちぢみホウレンソウ”。
値段は少々高目(普通のホウレンソウの1.5倍)ですが、とても甘くて我家の好物です。
ただし産地が限定されるのか、入荷の無い日もしばしば。勿論、ハウス栽培の普通のホウレンソウも冬でもたくさん出ていて、見た目はその方が葉も大きくて立派ですが、寒ちぢみは甘味が断然違います。
これは、寒さで葉が凍らぬように、ホウレンソウ自身が葉に吸い上げる水分を減らし(縮めて)、それによって葉の糖度を高め、凍る温度(凝固点)を下げるためだとか。植物本来の智恵です。
先日、家内に頼まれて食料品の買出しにいつものスーパーに行ったら、この日はたくさん並んでいたので、3袋も買ってきてしまいました。
我家では、ただ茹でただけのお浸しをポン酢で頂きます。お浸しだけではなく、炒めても、生でサラダにしても甘くて美味しいかもしれません。
寒さが辛い冬ですが、この時期ならではの、寒いからこその自然の恵みです。
人間も身を縮めてただじっと春を待つだけではなくて、どうせならこの寒さも楽しまなくっちゃ勿体無い!
・・・とは言うものの、今年は一段と寒い冬でした。このところチョッピリ春めいてきたようで、ヤレヤレですが、もう暫くは寒ちぢみホウレンソウが楽しめそうです。