カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
昨年末の職場の忘年会。忘年会だけは豪華に!が職場のポリシーなのですが、これまで諏訪には(騒いでも良い個室があって尚且つ)美味しいところが無い!という声が強く、わざわざ松本まで遠征していました。
(因みに諏訪でも、和風創作料理の「Ryos」はとても気に入っているのですが、残念ながら個室がありません。また「雫石」もとても雰囲気の良いお店で、個室よりむしろカウンター席がお薦めです)
今年は、ボスが一度連れて行かれて良かったという店が、茅野駅から程近くにあるということで、蓼科などに高級別荘地を抱える茅野は、そちらには別荘族を相手とする高級レストランもありますが、駅前や街中には珍しい存在なので多少訝りつつもお邪魔しました。
そのお店は、懐石料理の『和食 から木』。
駅から八ヶ岳側(仲町)に徒歩3分程度。大正か昭和初期?の民家を改装したお店で、見事に手入れがされた庭の奥にひっそりと佇んでいて、隠れ家的な雰囲気。知らなければ看板も奥にしかなく、住宅と見間違えて通り過ぎてしまいそうです。
しつらえの良い内装で、大きな窓越しに中庭を望む一枚板のカウンターと、民家だった間取りを活かして、小部屋風に壁で仕切られたテーブル席の部屋が少なくとも3部屋はあるのでしょう。
蟹やフグなど、季節モノの特別料理を除き、コースは5千円からの3種類。我々は、日本人らしく?中間の8千円コース(税込み8400円)です。
牡蠣を入れた茶碗蒸に始まり、内子の一杯詰まった「せこ蟹」(場所によってはセイコ蟹、鳥取では親ガニと呼んでいました)の黒酢あんかけなど、手を掛けた品が次々と出されます。正直、お酒と会話で盛り上がり、その後の料理は殆ど記憶無し・・・、スイマセン。
まだ30台半ばとお見受けした若いご夫婦で切り盛りされていますが、旬の食材を含めた料理への拘りが感じられつつも、押し付けがましさが無く、ある意味田舎らしくない洗練された品の良さを感じました。
諏訪の地酒を含めた日本酒の品揃えも豊富(田酒もありました)で、また和食にしては内外のワインも豊富。失礼ながら、こんな店がこの場所にあること自体が、隠れ家的な異空間のような雰囲気もあって、余計不思議な感じにさせてくれます。
いや、ビックリしました。お節介ながら、若いお二人で、しかも対応出来る限度ということなのでしょうけれど、良心的ではありますが、商売的(単価設定は高いとは言え)に一日3組限定でやっていけるのでしょうか?
どうぞ頑張って、この茅野で続けていってくださいと、思わず願わずにはいられませんでした。
少々敷居は高いものの、機会があれば、茅野の実家に来た折にでも家内も一度連れて来てあげようかな・・・、勿論5千円コースで。