カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 前話に続いての鳥取紀行です。

 一日目の鳥取の夜、折角この時期の鳥取に来たのだから、と赴任者の皆さんと会費制で港近くの料理民宿へカニ料理を食べに連れて行っていただきました。山陰地方(京都辺りまで)は、言わずと知れた松葉蟹です。

 港に停泊する数珠繋ぎのカニ漁船と、反対側にはカニ料理の看板を掲げた民宿?がこれまた軒を連ねるように続いています。この時期、どこもカニ料理は1万二千円が相場なのだそうです。

 予約していただいた一軒の料理民宿は、駐車場も一杯で、地元でも評判のお店のようでした。
       
 カニすき、焼ガニ、カニ味噌、お造り、締めのカニ雑炊とカニ尽くしです。水揚げされる港のすぐ横ですので、確かに新鮮で甘味があります。
それから、お造りに入っていた赴任者お薦めの「モサエビ」。初めて食べましたが、鮮度が命で、地元でしか食べられないのだとか。プリプリで甘さが印象的でした。
カニの中では陶板焼きの焼ガニが美味しかったのですが、とりわけ絶品だったのが、小振りのカニ(親ガニ)の甲羅に盛られたカニ味噌。飛ばしたお酒か何かで下味を付けてあるようです。その後は、勿論ちんちんの熱燗を注いで。
そして更に赴任者のお薦めが、先ほどの焼ガニに使った陶板で、空になった甲羅を焦げ目を付くくらいに炙り、甲羅をバリバリと割ってコップに入れて熱燗を注ぎます。
すると、何ともいえないコクが出て、ヒレ酒のようになります。

 酒は、全国的にも知られた地元の銘酒「諏訪泉」。旨いなぁ・・・。
イワナの骨酒にも負けず、ヒレ酒よりも遥かに美酒でした。