カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
先週末、朝チロルとナナの散歩。
家内が疲れて起きてくれず、散歩(+エサ)命!のチロルを待たせても可哀想なので、止む無く二匹一緒に余り人のいない城山々系の向山(ムコウヤマ)へ散歩に出ました。
この時期、採り入れも終わり、既に葉の落ちたリンゴ園が向山一帯に広がっています。
その中に、一ヶ所だけ赤く見える場所がありました。
桃の木の一年枝も赤色ですが、桃畑ではないようです。むしろ、赤い花が満開のように見えます。
「まさかぁ?でもなぁ・・・?」
気になって、近付いてみました。するとやっぱり・・・。
そこは収穫れされずに放置されたリンゴ園で、摘果されなかったために小さなサンふじが、何十本というリンゴの木に文字通り鈴なりになっています。遠目からは、それがまるで赤い花が咲いているかの様に見えたのでした。
確かこのリンゴ園は、同じ集落で、4年程前オジさんがで亡くなられた後、嫁がれた娘さんたちがお勤めしながら“通い”でリンゴ栽培を頑張って続けられていたリンゴ園の筈ですが、やっぱり無理だったのでしょう。
また、別のリンゴ農家で、梅雨前の農作業中にオジサンが倒れられたリンゴ園では、収穫期も持たずに、その後すぐにリンゴの木を切り倒してしまいました。
我家周辺でも、高齢化と後継者不足で、次第に歯抜けのようにリンゴ園が減って畑が荒れていきます。
しかし、手入れをされずとも、リンゴは自然に花を咲かせ、今年も実をつけたのです。
リンゴの葉もすっかり落ちて、茶色く枯れた下草の拡がるリンゴ園の中で、そこだけが赤く燃えるように輝いていました。
その真っ赤なリンゴが、「早く採って!」と叫んでいるかの様で、可哀想でやり切れない気がします。悲しいなぁ・・・。
コスモスではありませんが、何だか“無残”で見るのも辛く感じました。