カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 H/P(おそらく蜜の入ったリンゴの断面写真)をご覧になられた方から、「他から“蜜入りリンゴ”を取り寄せても蜜が入っていなかったので、お宅のリンゴは大丈夫か?」とのお問い合わせがあり、JAでは蜜の有無まで光センサーで判別しているが、当園のような小さな果樹園では判別できないので保証出来かねる旨をお伝えしました。
そして、蜜そのものは糖分ではなく、余分な糖分が変化した水分であること。従って、甘さの十分条件ではあるが、必要条件ではないことも説明させていただきました(注記)。

「じゃあ、他も当ってみます」と言われましたが、やはりどこも保証は出来ないのか、後日メールでご注文をいただきました。

 今年は、猛暑の影響か、色味とは対照的に、例年に無く蜜の載りは良かったと思いますが、全部に必ず入っているという訳でもなく、正直切って見ないと判りません。
贈答用が終わってしまい、色味の余り良くないリンゴを送らざるを得なかった親戚の叔母からは、到着連絡と共に「今年は良く蜜が入っているヨ!」との電話があったそうです。
(写真は一昨年H/P用に撮ったものです)

 お問い合わせのお客様には、蜜の入っていそうな(これまでの経験則から、赤味よりも、むしろ肌が黄味を帯びて透き通っている感じの)リンゴを出来るだけ選んだつもりですが、こればっかりは勘です。
発送して、その後何もご連絡はありません。
どうだったのでしょうか? 蜜はちゃんと入っていたのか心配しています。
【注記】
正確には(Wikipediaによれば)、「光合成により、葉で生成されるデンプン(グルコース)が、果実の中で糖分に変換されていく時に、果実の成熟によってそれ以上糖分に変換されなくなると、糖アルコール(ソルビートル)として芯の周辺から蓄積されていくのがこの「蜜」と呼ぶ部分。蜜そのものが甘い訳ではなく、蜜の有無と甘さとは関係は無い」とのこと。
因みに、経験則的には、11月末に収穫したサンふじは、1月に入ると、糖度自体は変わりませんが、蜜の部分はだんだん小さくなりやがて消えていくようです。

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