カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今日はいよいよ大晦日です。

 今年一年、本ブログをご愛読いただき、誠にありがとうございました。
2008年の秋からのH/P開設に合わせて、果樹園のPRと言うより、むしろ自分の趣味で始めたこのブログも400話を数え、丸2年を経過し既に3年目に入っています。

 2010年は、数えてみたら本数にして一年間で204本。従って、1.8日に一回更新してきたことになります。年寄りの早起きで、4時起きしてブログを記述し更新してきましたが、我ながら良くやったものだと半ば呆れています。

 リンゴの時期には、そのPRもさせていただきましたが、リンゴだけでは続かぬためネタに困り、時として仕事での出張先のことなども恐縮乍ら題材に使わせてもらいつつ、どちらかと言えば自分の興味本位に、信州松本の日常の、また身の回りで気が付いた些細なことを中心に書かせていただきました。
(写真は12月19日の朝7時、城山々系から見た安曇野越しに紅に染まる常念岳を始めとする北アルプス)
 ネタ探しには確かに苦労しますが、このブログのお陰で、思いがけず何十年ぶりの懐かしい、また新しい輪も徐々に広がり、むしろそうした繋がりが嬉しくて、その“感動”がブログを続けさせてくれている原動力だと思います。

 驚いたことに、月のアクセス件数は当初3000件程度だったのが、5月より何故か7000件を超え、10月からは何と月一万件を突破するようになり、2010年だけで合計9万件を軽く超えました。おそらく身内の分も含まれていますので、その分は割り引かなくてはいけませんが、本当にありがとうございました。

 リンゴでも、我家にも、会社でも、今年も色々なことがありました。
しかし、時間は止まることなく、戻ることなく前へ進んでいます。
人間も迷い悩みながらも前進あるのみでしょうか。

 本年も本当にありがとうございました。
リンゴ栽培も、色々反省もありましたが、多くの方々からの励ましや応援で何とか今年も終わることが出来ました。謹んで御礼申し上げます。

 どうぞ皆さまも良いお年をお迎えください。

                     カネヤマ果樹園一同+チロル&ナナ

 今日は、会社の方も仕事納めです。今年も残り少なくなりました。

 さて、先月リンゴ採りで手伝いに来てくれた妹一家にも(お世辞でも)好評だった芋煮をまた作ろうと、リンゴ作業中家内に頼んで里芋を買って来てもらってありましたが、そんな余裕も無くすっかり忘れていました。

 先々週の週末、リンゴの空き箱を片付け、庭の枯れた宿根草を刈り取り、落ち葉を拾って久し振りに庭の手入れをしたりと、リンゴ作業も終わって初めての休日。夕刻、里芋を買ってあったのを思い出し、夕刻家内が帰省して来る次女を迎えに行っている間に、少し時間も空いたので久し振りに男子厨房へ。

 本当は、芋煮というよりも、11月に八戸(第386話参照)で食べたB級選手権の上位常連「センベイ汁」が美味しかったので、「南部煎餅の入らぬセンベイ汁?」を作ろうと思いました(レシピを確認した訳でもなく、自分の舌の勝手な記憶と家にあった食材で)。言うなれば芋煮汁でしょうか。

 里芋は買ってから日も経っていますが、幸い傷みも無かったので、先ず包丁で皮を剥き、適当な大きさに切ってから粘り気を取るように塩揉みをします。それから大根とニンジンも切って、安直鍋用に買ってあった豚バラを適当な大きさに切って加えます。味付けは、前回の濃縮つゆは少々甘味が強かったので、今回はお酒と味醂に醤油で味を整えます。最後に、お椀に盛ってから、はす(斜)に切ったネギを散らして完成です。一味をたっぷり振りかけて。うん、イイ味!

 もう一品、ハーブガーデンから、恐らく今年最後のルッコラをたくさん摘んできてサラダに。11月霜が降りて、バジルはあっという間に黒く変色し枯れてしまいましたが、ルッコラは霜に当っても再生し、まだ枯れずに新しい芽を伸ばしていました。
「ヨシ、来年は使われないタイムもサラダバーネットも全部抜いて、ルッコラガーデンにしようっと!」
何も手入れせずとも(次々に出てくる花芽を摘むだけで)長く収穫できて大変重宝しました。
キャベツの千切りを敷いた上に、どっさりとルッコラを盛り付け、リンゴを小さく切ってトッピング。サラダの完成です。
 リンゴ作業も終わったので、久し振りに男子厨房に立っての料理でした。

 主食は家内にお任せです。この日は、親戚の叔母(2段の腕前!)が打ってくれた蕎麦と、長女が送ってくれた日本橋人形町魚久の京粕漬け。
週末まで待ったために香りは落ちましたが、蕎麦好きの次女も母も、その玄人はだしの蕎麦に感心しています。
そして家内がもう一品、リンゴ採りでの帰省の折、長女がプレゼントしてくれたルクエのスチームトレイを初めて使って温野菜(ブロッコリー)を作りました。
食事中の家内と次女の会話・・・。

 「ゲゲ、柔らか過ぎ!」
 「だってぇ、ブロッコリーの蒸し時間って、ルクエの説明書に書いて無いんだも
  ん。適当に5分蒸したんだけど・・・?」
 「えっ、ここに書いてあるけど・・・。ブロッコリー3分って!」
 「あれっ!?」
 「・・・・。」
 「・・・・!」

・・・静かに、沈黙の夜は更けていきます。

 先週末、朝チロルとナナの散歩。
家内が疲れて起きてくれず、散歩(+エサ)命!のチロルを待たせても可哀想なので、止む無く二匹一緒に余り人のいない城山々系の向山(ムコウヤマ)へ散歩に出ました。
この時期、採り入れも終わり、既に葉の落ちたリンゴ園が向山一帯に広がっています。

 その中に、一ヶ所だけ赤く見える場所がありました。
桃の木の一年枝も赤色ですが、桃畑ではないようです。むしろ、赤い花が満開のように見えます。

「まさかぁ?でもなぁ・・・?」
気になって、近付いてみました。するとやっぱり・・・。

そこは収穫れされずに放置されたリンゴ園で、摘果されなかったために小さなサンふじが、何十本というリンゴの木に文字通り鈴なりになっています。遠目からは、それがまるで赤い花が咲いているかの様に見えたのでした。

 確かこのリンゴ園は、同じ集落で、4年程前オジさんがで亡くなられた後、嫁がれた娘さんたちがお勤めしながら“通い”でリンゴ栽培を頑張って続けられていたリンゴ園の筈ですが、やっぱり無理だったのでしょう。
また、別のリンゴ農家で、梅雨前の農作業中にオジサンが倒れられたリンゴ園では、収穫期も持たずに、その後すぐにリンゴの木を切り倒してしまいました。


 我家周辺でも、高齢化と後継者不足で、次第に歯抜けのようにリンゴ園が減って畑が荒れていきます。
しかし、手入れをされずとも、リンゴは自然に花を咲かせ、今年も実をつけたのです。
 リンゴの葉もすっかり落ちて、茶色く枯れた下草の拡がるリンゴ園の中で、そこだけが赤く燃えるように輝いていました。
その真っ赤なリンゴが、「早く採って!」と叫んでいるかの様で、可哀想でやり切れない気がします。悲しいなぁ・・・。

 コスモスではありませんが、何だか“無残”で見るのも辛く感じました。

 今日はクリスマス。
 市内では一番大きくて豪華であろうパルコのクリスマスツリーを始め、松本でも街中はクリスマスのイルミネーションで華やかです。
(写真は松本パルコのクリスマスツリー。娘から「神様のカルテ2」を買って来て!と頼まれて、彼らは先にバサラに行き、私が一人でパルコ地階の本屋さんに来たついでに撮影)
 昔の豆電球が今ではすっかりLEDに変わり、色は確かに鮮やかですが、少し冷たくて、言うなればアイスビューティーと言った感じでしょうか。
その昔、新婚旅行での初冬(晩秋?)のロマンティック街道で見た、ローテンブルグだったか、中世の風情を残す街の広場の一色だけのクリスマス・イルミネーション。凛とした寒さの中で、オレンジ色が素朴で暖かくて、その温もりが今でも忘れられません。
「あぁ、これが本場のノエルなんだなぁ・・・」
またいつか行って見たいものですね。

 さて、これまで何度も週末を利用して東京から戻ってリンゴ採りを手伝ってくれた次女が帰省して来た折に、そのお礼も兼ねて三人でリンゴ作業の打ち上げ慰労会を、遅れ馳せながら先週末「食蔵バサラ」で行いました。

それに合わせて、毎年お持ちしている、売りモノにならなかった小玉(通常贈答用の小玉は20~23玉/5kgですが、お持ちしたのは25玉以下)を今年もお持ちしました。
JAへの出荷しても二束三文なので、だったらバサラで料理に使っていただいた方が生産者としても嬉しい(昨年は半分がチャツネに変身してご常連のお客様に配られたそうで、我家にもお裾分けをいただきました)ので、これまでお持ちする時間が無かったため、一石二鳥を兼ねてバサラでの慰労会です。
10月にお裾分けした紅玉は、前回伺った時(第384話参照)にデザートに使っていただいていて感激しました。

 シェフの奥様に拠れば、当園のふじは、ただ甘いだけの大味ではなく、酸味もあって味のバランスが良いので、生食だけではなく料理にも向いているのだそうです。プロの料理人のご意見に、ナルホドそうなんだ!と納得。
(写真は、バサラの入口に飾られていたクリスマスリースとこの日のアラカルト)
 さて、お客様や応援いただいた方々への感謝を込めて、またお互いの慰労も兼ねての乾杯です。
「みんなお疲れ様!本当にありがとうございました!」

 因みに、(私が本屋に言っている間に彼らが)アラカルトでオーダーしたこの日の料理。解説無しの写真だけでご容赦ください。いずれも美味しかったです。
         洋ナシの生ハム巻き(お通し)
         ホタテとキノコのテリーヌ
         仏蘭西産カモの信州味噌漬け 和風ピクルス添え
                カキ大根 自家製柚子味噌ソース
         和牛のグリル 赤ワインソース
         長寿山イモと下仁田ねぎとタコのちぢみ(ハーフポーション)
           カキと野菜のスパゲッティ(ハーフポーション)

どれも美味しかったのですが、とりわけカキ大根(柚子味噌のふろふき大根にカキのソテーをトッピング)が絶品!で、お替りをしてしまいました。しかし、どうしたらこんなにプリプリにカキがソテー出来るんでしょうか。また和牛グリルも柔らかくソースが絶品でした。
最後に、紅玉を使っていただいたデザートは、その日「残り一つ」と言われて娘から譲られた家内が、代わりに娘はメイプルアイスクリームを戴いて慰労会は終了。

 「うん、カキ大根が美味しかったぁ!」
大変ごちそうさまでした!

 先週の水曜日、家内が実家に用事があり茅野に来ていたので、夕刻会社でピックアップしてもらい、諏訪で何か食べて帰ることにしました。
朝は、戴き物の魚の粕漬けや私が鳥取から買ってきた干物があるので、家で食べないと困るからと言っていた家内も、あっさりと賛成です。

 考えてみれば、リンゴ作業が終わって初めての外食です。
「ヨシ、今日はリンゴの打ち上げで慰労会にしよう!」
でも、朝はそのつもりではなく松本駅に車を停めてあるので、ビールでの乾杯は無し!
何度も週末にリンゴ採りの手伝いに東京から帰省してくれた次女が、この週末に帰って来るとのことなので、本番はその時に。従って、今日は“プレ”慰労会です。

 松本と比べ断然上だった焼鳥は拡張移転で味が落ち、また蕎麦でもお薦めの「河内屋」は再開したかどうか判りませんが、元々水曜日は定休日。
せっかくの諏訪。ならば上記以外でイチオシの「麺屋さくら」(第150&347話参照)でラーメンを食べて帰ることに。
断然醤油派の私メにとっては、松本には美味しいところが無くなって終い、イチオシはここと、長野市の「ふくや」(第91話参照)。

 “プレ”とは言え慰労会ですので、今日はプチ豪華にいつもの屋台ラーメン(イチオシです!)ではなく、チャーシュー麺の大盛り(平日は無料サービスです!)に味玉をトッピング。家内はすりゴマラーメンにチャーシューと味玉をトッピング。そしてギョウザを2人前。
「いやぁ、今日は豪華だなぁ!」
残念ながら、お水でカンパーイ!

「お疲れさま!色々あったけどお陰で何とかリンゴ終わりました!」
 トロトロのチャーシューと豚の背脂が振られた、あっさり系の醤油味に自家製麺が良く絡みます。製麺室のドア横には「高級」と書かれた大きな小麦粉の袋が山積みされていました。ご主人も頑張っておられるようです。
家内によると、ギョウザは前回と味が変わって、「シーズニングの使い方とニンニクの効いた味」はテンホウのギョウザにそっくりとのこと。
「これ、絶対テンホウのギョウザだってばぁ!」
そうかなぁ?でも、子供の頃、前身の「餃子会館」時代から食べ親しんだという家内が言うのだから間違い無いかもしれません。
中華料理のテンホウは、諏訪地区を中心に松本にも店舗がありますので、セントラルキッチン方式で製造し、ギョウザも卸しているのかもしれません。もしそうであれば、きっと製麺作業でギョウザ作りにまで時間が回らないのでしょう。
「ま、イイじゃない、ラーメンが美味しければ!」

 麺屋さくらは、上諏訪駅前(「屋台ラーメン桜亭」)から郊外に拡張移転し6年目。昨年、5年振りに伺って以来、娘を連れて来たりと、まだ3回目ですが、「お久し振りです」からこの日は「まいど!」にご主人の挨拶が変わりました。

 「ごちそうさまでした。また来まーす!」

 H/P(おそらく蜜の入ったリンゴの断面写真)をご覧になられた方から、「他から“蜜入りリンゴ”を取り寄せても蜜が入っていなかったので、お宅のリンゴは大丈夫か?」とのお問い合わせがあり、JAでは蜜の有無まで光センサーで判別しているが、当園のような小さな果樹園では判別できないので保証出来かねる旨をお伝えしました。
そして、蜜そのものは糖分ではなく、余分な糖分が変化した水分であること。従って、甘さの十分条件ではあるが、必要条件ではないことも説明させていただきました(注記)。

「じゃあ、他も当ってみます」と言われましたが、やはりどこも保証は出来ないのか、後日メールでご注文をいただきました。

 今年は、猛暑の影響か、色味とは対照的に、例年に無く蜜の載りは良かったと思いますが、全部に必ず入っているという訳でもなく、正直切って見ないと判りません。
贈答用が終わってしまい、色味の余り良くないリンゴを送らざるを得なかった親戚の叔母からは、到着連絡と共に「今年は良く蜜が入っているヨ!」との電話があったそうです。
(写真は一昨年H/P用に撮ったものです)

 お問い合わせのお客様には、蜜の入っていそうな(これまでの経験則から、赤味よりも、むしろ肌が黄味を帯びて透き通っている感じの)リンゴを出来るだけ選んだつもりですが、こればっかりは勘です。
発送して、その後何もご連絡はありません。
どうだったのでしょうか? 蜜はちゃんと入っていたのか心配しています。
【注記】
正確には(Wikipediaによれば)、「光合成により、葉で生成されるデンプン(グルコース)が、果実の中で糖分に変換されていく時に、果実の成熟によってそれ以上糖分に変換されなくなると、糖アルコール(ソルビートル)として芯の周辺から蓄積されていくのがこの「蜜」と呼ぶ部分。蜜そのものが甘い訳ではなく、蜜の有無と甘さとは関係は無い」とのこと。
因みに、経験則的には、11月末に収穫したサンふじは、1月に入ると、糖度自体は変わりませんが、蜜の部分はだんだん小さくなりやがて消えていくようです。

 前回のお叱りと励まし以外にも、今年もお客様から嬉しいお便りをいただきました。

 今年初めてご注文をいただいた九州在住のお客様。
最初の自家用(訳あり)を一箱ご注文いただき、その後お歳暮での贈答用をご自宅用配達分と合わせて追加でご注文いただきました。
遠方のため、配達に二日掛かりますので心配していたところ、後日、
「今まで味わったことのない美味しさに、ただただ感激の毎日です。美味しいリンゴ作り大変だと思いますがこれからも頑張って下さい。」
という嬉しいFAXを頂戴しました。遠地ですので、直送ではなくデパートやスーパーの売場に並ぶリンゴとは、確かに鮮度は違うとは思います。
「初めて、産直で食べたんだね。」
ところが、お客様とやり取りをさせていただいた家内によれば、
「今まで、信州リンゴも含めて何度も直接取り寄せたことがあるそうだけど、美味しいのに当ったことが無くて、今回も疑心暗鬼で最初一箱だけ注文してみたらしいヨ。それが美味しかったので、また追加してくれたんだって!」
とのこと。お世辞でも、ありがたいことです。
確かに長年リンゴを作ってきた父は、当園の土壌の良さにいつも感謝していました。でも、我家周辺の神沢地区のリンゴ(○神マークのダンボール箱でお送りします)はどのリンゴ園もそんなには違わないと思います。

 また、大阪に住む大学時代の同期からは、ブログの話を実家のお母さまにしていたら、「リンゴを食べてみたい」とのことで、お母さまに代わって初めて注文をいただきました。

先日彼女からクリスマスカードが届き、時候の挨拶に合わせて、
「実家には丁寧なお便りも同梱していただいたとのこと。おりんごの美味しさと合わせて両親ともに感激しておりました。届けていただいた先方様からも好評を得ているようで、母は大変喜んでおります。
“来年もお願いしますねって言うといてんネー”との言伝でした。」
大阪らしい言い回しが懐かしく、また偶然トラブルがあった直後だっただけに、ほんわかと暖かく、何度も読み返しました。
因みに、文中にあった「お便り」は家内が全部手作りし、全てのリンゴに同梱させていただいています。

 そして、毎年ご注文を頂いているお得意さまからは、初めてのシナノスイートとふじの小玉を今年もご注文いただきました。FAXが不調だからと、わざわざお手紙をいただき、
「箱の中に入れて下さった、リンゴの青い葉っぱは、ハナミズキや柿の葉と共に、随分の間玄関の棚に散らして楽しませてもらいました。
シナノスイートは甘くてジューシーで、大ぶりが似つかわしいように思いますし、サンふじは大玉が人気でも、この味はやはり小玉!と私の手のひらの中の新鮮な赤色を見ると、納得してしまいます。味もこの可愛さも、この大きさにぴったりと・・・。この冬も、このリンゴで乗り切りたく思います。」
恐らく余裕のあった、中生種シナノスイートの時に入れたリンゴの葉でしょうか。楽しんでいただけて何よりです。“一日リンゴ一個で医者要らず”を実践されています。

その他にも、到着連絡と一緒に、味の感想やリンゴ栽培の励まし、今年の猛暑などの天候を心配していたことなど、たくさんの励ましのお言葉が添えられていました。

 疲労困憊の毎日でした。
でも、こんなお便りを頂戴すると、その疲れも吹っ飛ぶような気がします。
本当にありがたいことです。

 今年は何だか忙しくて、秋の紅葉も殆ど見れず。
「リンゴが終わったら、京都にでも行こうかぁ?」も、色々あって、パンフも集めたのにどうやら行けそうにもありません。
せめて近くの日帰り温泉にでも浸かって、疲れた体を癒そうと思います。

 生産者としては、お送りしたリンゴの出来栄えについての感想や反応に一喜一憂する毎日でした。

 サンふじは、リンゴ採りから、選別、ご贈答用・ご自宅用の梱包発送と、そして贈答用にならないリンゴはJA(農協)への出荷と作業が続きます。
それも普通の店頭に並ぶモノも、レギュラーと青実果(色付きの悪いモノ)、更には加工用と分かれていて(我家はご注文で殆ど贈答用は埋まってしまいますが、それで全て賄えない大きな果樹園は、農協への「上物」出荷等、もっとたくさんの種類に選別して出荷します)、しかも出荷期間も例年12月10日前後で終了となりますので、選別発送と出荷の全てが同時進行で、どこのリンゴ農家もこの時期は目の回るような忙しさです。しかも当園のように、平日は帰宅後しか作業できない身では、連日夜遅くまで作業が続きました。

 そのため、あってはならない事ですが、私が傷を見落としたために、不良品が混じってしまうということが昨年一度ありました。

 気を付けていたつもりが、今年も、H/P開設以来当園のファンになっていただいて、毎年ご注文をいただいているお得意さまからのお歳暮のお届け先である一軒のお客様から、同様のお叱りのお電話がありました。
当然のことながらご立腹で、お客様対応を一手に引き受けている家内がひたすら深謝し、一応何とかお許しいただいた後、今度はお送り主様にも事情をご報告の上、お詫びを申し上げました。

二人ともショックにシュンとして、沈黙の時間が流れます。
「・・・、もうリンゴ止めようかぁ?こんなに努力しても意味無いし、もう木を切っちゃった方が楽だぁ!」
と半ば自暴自棄になった私に、家内は、
「何言ってんのヨ!もう二度と無いようにすればイイじゃないの!午後もまだ発送しないといけないんだから。前向きなヨ!」
と、矢継ぎ早に叱咤の嵐・・・。

次女の就活が停滞している時は、子供を電話で叱咤激励した後、メゲる家内を励ましていたのが、今回は全く逆です。
それに、リンゴなど私がヤリタイと言うから手伝ってくれているのであって、農家出身でもない家内自身がやりたい訳ではないのです。

家内の用意してくれた昼食のラーメンも、情け無いことに麺は一本も喉を通らずスープを飲んだだけ。
打ちひしがれつつ作業場に戻り、溜息をつきつつも何とか当日分を発送しました。

 数日後、そのお送り主様から自筆のお手紙が届きました。

「ねぇ、読んでみて」

そこには、当園の「蜜の入ったリンゴを口に含んだ時、爽やかで甘く広がる味にいつもながら満足しております。」と書かれていたのに続いて、
「どうぞ自信を持たれて頑張ってください。」

嬉しくて、正直涙がこぼれそうでした。
こちらの一方的なミスです。ある意味、お送り主様の顔に泥を塗り、非難されて当然なのに、それを逆にこんな風に励ましていただくなんて・・・。
自分に言い聞かせるように、何度も何度も読み返しました。

家内によれば、お詫びのお電話では、ご自宅には秋田からも「ふじ」が毎年お歳暮で贈られてくるそうですが、「お宅のリンゴは、本当に比べモノにならないくらい美味しいんですヨ!」と仰っていただいたそうで、それが「自信を持ちなさい」という、長年の父の丹精と土壌の良さとお天道様に助けられているだけの、半人前のリンゴ農家三代目への激励だったのでしょう。

 今年も、色んなお客様から嬉しいお便りを戴きました。励ましてもいただきました。
お客様に二度とご迷惑をおかけしないように、心して対応いたしたいと思います。

 本当にありがとうございました。
土と太陽と、そして病床の父に感謝しつつ、もう少し家内と頑張ってみます。

 12日の日曜日に、最後に残った親戚関係へリンゴを発送し、年末の配達日指定のご注文を除いて、今年のサンふじの発送が終了しました。

休日だけでは間に合わず、平日帰宅後も選別と並行しながら、20日のリンゴ採りから連日連夜の作業でした。その間、お休みを戴いた職場のメンバーにも感謝です。
写真は宅急便集荷待ちの、最後となる15箱の荷と、周辺にうずたかく積まれたリンゴ箱の空箱です。全部で100箱超にもなるでしょうか。
 今年も反省の日々でした。夏の猛暑の影響と言われていますが、今年は全体的に色味が甘かったのみならず、色付きの悪い実が例年に無く多かったのは、剪定よりも摘果が甘かったから。捨てられない性格もありますが、来年は何とかしないといけません。

 栽培技術の未熟さを、今年も土壌の良さとお天道様がカバーしてくれました。

 贈答用にならないリンゴの出荷と、色付かない加工(ジュース)用リンゴのJA(農協)への出荷締め切りが、色付き遅れでどのリンゴ園でも収穫開始が例年より一週間遅れたこともあって、4日間延長されました。
加工用は、リンゴ箱1箱(15キロ換算)で400円程度にしかなりません。信じられないかもしれませんが、そんなモノです。でも、大きさや色や傷物で売り物にならないリンゴが20箱近く(今年は30箱超!)も出ますので、捨てる場所も無いだけに、仮にタダでも引き取ってもらえればリンゴ農家としては(しかもジュースとしてお客様に消費していただけて)大助かりでなのです。
写真は、最後の出荷を終え、所狭しとうずたかく積まれていた選別後のリンゴ箱も無くなり、自家用と、年末配達指定のリンゴだけを保管するだけになった作業場の中。
 最終日だった14日早朝にJAの集荷場に加工用を出荷して、これで短期決戦の戦争の様だった今年のリンゴの収穫作業も漸く終了しました。

 余談ですが、平日は会社からの帰宅後の作業となるため疲れた体(頭?)を鼓舞すべく、毎晩、そして最後は繰り返し流していた、マーラーの1番のメロディーが未だに頭の中をぐるぐると駆け巡っています。

 家族始め、妹夫婦や姪にも手伝ってもらった、そして何より応援していただいた皆様方のお陰です。本当にありがとうございました。

 以前も書いた『安直鍋』。特に冬場は(私メが作る時の)定番鍋として何度も登場する我家に留まらず、東京に暮らす娘たち(家計費節約)や、親戚の叔母も気に入って試しているようです。

 記憶不確かながら、オリジナルレシピはビッコミの「玄米先生(の弁当箱)」か小泉センセのどちらかだと思いますが、何となく画像の記憶がある様な気がしないでもないので、そうすると玄米先生だったかもしれません。

 改めて簡単にレシピを紹介すると、白菜を一枚ずつ重ね、その間に豚バラ肉を敷き詰めて、5cmくらいにザク切りをして、それを底の平らな寸胴鍋に縦にぎゅうぎゅうと詰めていきます。確か、オリジナルレシピは、白菜から水気が出るので何も入れなかったようですが、マイレシピは焦げ防止も兼ねて、お酒(料理酒で可)を200~300ccくらい適当に入れ、先ほどのバラ肉には粗引きコショウを重ねる都度振りかけますが、このブラックペッパーが意外とアクセントとして効いて家族にはかなり好評です。
(写真は、二人分ゆえ量は少なめです)

 中火である程度煮えたら、白菜が透き通るくらいまで弱火にして更に煮続けます。するとトロトロに柔らかくなりますので、あとはポン酢でいただきます。白菜の甘味と豚バラのコクが何とも言えず美味しくいただけます。
最後にその煮汁(豚バラの脂分が気になる方は肩ロースの方がいいかもしれません)を使ってウドンで締めてもOKです。お好みで、最後にザク切りの太目のネギを入れると良いアクセントになりバランスが良くなります。

 忙しい時など、白菜と豚バラだけの超簡単レシピですが、おそらく皆さんの想像以上の美味しさだと思います。また材料費も豚バラと白菜だけですので、一人当たり200~300円程度。我家では、安直ではなく「安鍋」と呼ばれていますが、是非騙されたと思ってお試しあれ。

 なお、最近味の素のTVCMでも正しくこの鍋が紹介されていましたが(土鍋使用)、元祖はビグコミック・オリジナル連載中の現代の「食」を問題にした魚おさむ(脚本は北原雅紀)『玄米せんせいの弁当箱』だと思います。

 11月末のリンゴ採りで娘たちが手伝いに帰省して来た折、長女たちから結婚記念日でプレゼントされたのが、スペインのルクエという会社の『スチームケース&トレイ』。

「これ、結構流行ってるんだよ!」
「えー?聞いたこと無いなぁ・・・」

 何でも、シリコン製の蒸器で、レンジやオーブンでも調理できるのだとか。鍋に水を張ったりする蒸器と比べ、簡単でしかも調理時間も短く、お手軽に蒸し野菜などを作る事ができ、またそのまま食器代わりに食卓にも出せるので、ワーキングウーマンなど忙しい人たちに人気なのだそうで、通販や、東京では東急ハンズなどの食器売場でも見かけるそうです。色んなカラーバリエーションとサイズ(お独り様用も)があるのだとか。
スペイン製と聞いて、ちょっとビックリ。何となくイメージはドイツか北欧的ですが。

「松本じゃ見たことも聞いたことも無いなぁ・・・」
と言ったら、保育士をしている姪が、
「えっ、そんなこと無いヨー!」

 若い人たちは知っているようで、大変失礼しました。

 毎朝のチロルとナナの散歩コース。
4つほどコースがあるのですが、その内の田んぼ道コース。家内曰く、“ワンワン銀座”とか。

 確かに、皆さん、住宅街よりも田んぼ道の方が散歩させやすいのか、犬連れの方々が多くいらっしゃいます。また、割とお年寄りの皆さんが多いのですが、健康のためか、ご夫婦やお仲間と毎朝ウォーキングをされている方々も。

 そうした中で、時々お会いするワンコたち。飼主同士はお互いお名前も存じ上げないのですが・・・。

ナナと同じシーズーのオスで、お婆ちゃまと毎朝散歩しているモコモコのその名も「獅子丸」クン。ナナが近寄っていくと、いつも逃げられてしまいます。最近お見かけしませんが、元気でしょうか?

また、奥様に連れられたゴールデン・レトリバー。
彼はチロルは無視で、ナナに興味があるらしく、ナナを見つけると道に「伏せ」をして待っています。奥様が引っ張っても頑として動かなくなってしまいます。ナナも大きな犬は恐いので動かなくなるのですが、いかんせんゴールデンが押しても引いても動かないので、止む無く家内がビビるナナを引っ張って行きます。

それから、黒い柴を連れた奥様。
本当に大人しい犬で、チロルが向かって行かぬように押さえていると、いつも奥様が「ゴメンネ」と言われて急いで通って行かれます。いえいえ、こちらこそ痛み入ります。

ミニチュア・シュナウザー3匹を連れられたご夫婦。
どうやら、街中から車で毎日通われて来るようです。これが良く吠えるので、他の犬を見つける度に、すれ違いを避けるべく田んぼの畦道へ。こういう時って確かに田んぼ道は便利ですが、お疲れ様です。

十人十色と言いますが、犬たちもそれぞれ個性豊かです。

 そして70代半ばのオジイちゃま。
以前は、シェパードの雑種のワンちゃんと毎日お散歩をされていましたが、半年ほど前老衰で死んでしまったのだそうで、
「うーん、もう年だったからなぁ・・・。今から別の犬を飼っても、最後まで看とってやれんかも知れんでねぇ。」

・・・と、今ではお一人で散歩されていて、こちらが散歩しているといつも元気に声を掛けてくれます。
「おはようございまーす!」
「オッハヨウ!もう散歩行って来ただかい?早いなぁ!」

チロルにも声を掛けてくれながら、でも何だかチョッピリ寂しそうです。

 リンゴ採りから選別・発送作業が集中的に続くこの時期は、週末だけでは間に合いませんし、また配達日指定をいただいている発送もありますので、平日も帰宅後、連日作業場での夜なべ作業が続いています。

 そこで、夜なべ仕事のお供は、一昨年長女が買ってくれたCDラジカセです。
ジャズピアノベスト100、オフコースベスト、VocalistⅠ~Ⅳなどの定番に混じって、クラシック音楽も夜毎作業場に流れます。

 中でも、夜10時も過ぎてさすがに疲れてきた時に最近毎晩聴いているのが、マーラーの交響曲第1番『巨人』(CDはシンガポールで買った海外盤のシノーポリ指揮フィルハーモニア管。そう言えばLPで往年の名盤ワルター&コロンビアSOがあった筈)。
この青年マーラーの交響曲は元気が出ます。特に第4楽章のトランペットのファンファーレは、聴いていると体の中から「ヨッシ、やるぞー!」と力が湧いてくるような気がしますね。

 いただいたご注文の発送も漸く峠を越えました。
さぁてと、もう一頑張りとしますかぁ!

 11月20日からのリンゴ採りの手伝いに娘たちが来てくれたお礼に、夜は「お蕎麦が食べたい!」という彼らのリクエストに応えて、“蔵の街”中町の『草庵』へ。こちらは“季節の郷土料理”のお店です。

 近くの民間駐車場に車を停め、いつもの入口から入っていくと、あれっ?誰もいません。呼んでも誰も出て来ません・・・?
すると、以前無かった奥にも入口がありました。
聞けば、裏の蔵造りの別棟を改装し、3日前から拡張して営業しているのだとか。
以前(「草庵」第316話参照)は、一階にカウンターとテーブル席が3つほど、2階に個室がありました。

 仲居さんとお話をしていると、何と市民芸術館の姉妹店『井』(第262話)を閉店し、こちらに移転する(した?)のだとか。
「井」は、夜お蕎麦を食べに行くのに(空いていて)穴場だったのですが、我々には好都合でも、芸術館でのイベントが無い日は閑古鳥だったようで、経営的には止むを得ないのでしょうね。確かに、その後何回か行ったらメニューが減っていて、一体どうしたんだろうと思ったのですが、やっぱりでした。
改装後は、1階の(「井」)テーブル席は10卓近くにも増え、2階(「草庵別館」)にもテーブル席のコーナーと幾つか個室も作られたようで、相当広くなりました。従来の草庵もいずれ再開されるとのこと。
どちらかと言うと、草庵が本格派、井がカジュアルという位置付けでしょうか。

 さて、我々は2階(草庵の別館)のテーブル席です。
この日はお蕎麦を食べるべく、3000円くらいの簡単なコースで〆の椀蕎麦を抜いてもらい、替わりに個別に好きな蕎麦をオーダー出来るように、事前に家内が予約した時にお願いしてあります。

 先付けの中の一品。柿の白和え(前回は夏でイチジクでした)が秋を感じさせてくれます。
何品か大皿で取分けるように出された中で、スモークサーモンを巻いた酢漬けの根菜。
シャキシャキした食感ですが、長芋ではなく、タケノコでもなく、
「生姜じゃない?」「いや、違うなぁ・・・?」
何だか分からず、お聞きすると「聞いてきます!」とのこと。
答えは、何とヤーコンだとか。こんな使い方も出来るんだと感心。
また、炙りモノの中のマコモダケは味噌を付けていただきます。シンプルですが、初めて食べるという娘たちにも好評でした。

 ベテランの仲居さんが来られて、
「彼、入ったばかりなので、すぐにお答え出来ずにスイマセンでした」
「いえ、こちらこそ突然聞いて・・・。でも、なかなか爽やかで応対も丁寧だし、むしろ好印象でしたヨ!」

 蕎麦は、「ざる」と車麩入りの「かけ」をそれぞれ希望でいただきました。こちらの蕎麦は二八ですが、専門店にも負けていません。
市内で評判のお蕎麦屋さんは、何故か昼しか営業しない所が多く、県外からのお客さんをお連れするのに夜は苦労するのですが、ここ「草庵」と「井」は本格的な手打ちが食べられるので、そんな時に松本でお薦めのお店です。

本日も、いただきました!(松本地方の方言で“ごちそうさま”の意)    
 店を出て少し歩くと、来る時は全く気が付かなかった中町通り側にも新たに入口が設けられていて、「井」と「草庵別館」の看板が掲げられていました。
あっ、ナルホドね。

 何度かご紹介したように、松本は市街地に何本もの川が流れていることもあり、時々霧が発生しますが、我家のある沢村から岡田方面は高台にあり、また大きな川も無いので、滅多に霧が出ることはありません。

 先日、11月25日の朝。この日と翌日の二日間は、リンゴ作業に専念するため“フレックス休暇”(注記)をいただいていましたので、いつもより遅く、明るくなった6時半頃から犬の散歩に出ました。

すると、何年かに一度あるか無いかでしょうか、珍しく我家一帯もすっぽりと深い霧に包まれました。(写真は道路から家越しに我家の果樹園を望む)

 我家から急坂を登って蟻ヶ崎台から向山(ムコウヤマ)と呼ぶ城山々系の丘陵地へ行くと、幻想的な光景が拡がっています。山側には霧が無く、谷側に霧が立ち込めています。霧の境界線です(写真中の家内とナナは、単なる物体として霧の深さを把握するため)。
そして、朝日が昇る東山方面では、霧の向こうに美ヶ原のてっぺん(王ヶ頭)や三才山の頭だけが天空の島の様にぽっかりと浮かんでいました。
【注記】
年休(年次有給休暇)ではなく会社の休日で、年間各自5日間あり、2分割まで可能。
会社の稼働日を減らさず、年休と同じように個人毎に出来るだけ長期連休となるように設定。子供が小さい時は夏休みとか、子供の休みに合わせて設定する人が多く、また連休とは別に設定できるので、混雑のピークを避けての旅行も可能。
私メの場合は、今回と2月の剪定と専ら農作業に利用させてもらっています

 今年の冬はラニーニャ現象の影響で寒いとか。

 今年も、寒さが増してきた11月20日、毎年お願いしている木曽の業者さんにストーブ用の薪を運んで来てもらいました。
針葉樹は松明に代表されるように火力は強くてもススが出るので火災原因となることから、木曽とは言え薪は針葉樹ではなく一般的には広葉樹で、中でもナラ材が最適と言われています。リンゴも火持ちや香りから好適なのですが、矮化栽培のため、最近はなかなか大きな幹は剪定しても出てきません。

 以前は原木で購入し、自分でチェーンソウで切り斧で割っていましたが(これが意外とストレス解消になります)、農作業で時間が取れなくなり、以降は薪で購入しています。一束450円。一晩で3束近く燃やしますので、灯油の方が安いと思いますが、あの暖かさ(我家は吹き抜けにしてあり、家中を薪ストーブ一つで暖めます)と燃える炎の癒し効果を考えると何モノにも代えられません。

 と言うことで、その数300束のナラ材の薪が木曽から到着。ご苦労様でした。お礼に自家用ですが、採ったばかりのリンゴを差し上げました。
屋根のある収納場所が無いので雨曝しですが、風通しの良い方が防虫効果やカビ防止には却って好ましいようです。十分に乾燥していれば、多少の雨や雪は燃やす際には問題ありません。

 これで、寒い冬が来ても(特に奥様とチロルにとって、ストーブ前から離れられない)暖かな夜が迎えられます。