カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
先日、11月20日からのリンゴ採りに備え、倉庫の軒下に積んであったリンゴ箱(木箱)を運ぼうとすると、何と木箱の中にミツバチが巣を作っているではありませんか。それも結構大きな巣の様です。
そう言えば、先週リンゴ園の草刈に合わせて倉庫横の雑草も刈っていた時に、急にミツバチにオデコ(額)を刺され、慌てて家内に針を抜いてもらって流水で洗ったことがありましたが、巣のせいだったんですね。
ミツバチに罪はありません。木箱の中は、きっと冬も暖かいからなんでしょうね。それに2年前だったでしょうか、ミツバチが減って問題になりましたが、自然の繁殖で、リンゴ園近くに巣を作ってくれたのですから、リンゴ農家としてはむしろ彼らに感謝をしないといけません。
でも、リンゴ箱必要だし、どうしよう?
殺虫剤?煙で燻す?保健所に頼む?放っておく?・・・
リンゴ箱の運搬作業を中断し、アーでもない、コーでもないと考えること15分。
意を決して、箱毎リンゴ園の隅に移動させることにしました。
ヤッケをすっぽり被り、ゴムブーツを履き、仮払い機用のゴーグルとゴム手袋等で完全防備。
リンゴ箱を動かすと、ブーンという大きな羽音と共に一斉に働き蜂が舞い立ちこちらを目掛けて攻撃してきます。それはそうでしょう、蜂たちにすれば平和を乱されたのですから。
働き蜂の襲撃を受けながら、何とか3回に分けて巣のある箱をリンゴ園の隅まで運んで、出来るだけ元のように積み重ね、雨風を凌げるようにしてあげました。こちらだって必死です。
働き蜂の半分ほどは箱毎運ぶことが出来たと思いますが、恐らく舞い立った残りの半分ほどは、巣の異動先が分からないようで、元の場所の辺りをブンブンと飛び回っています。
巣の蜂と、どこかで8の字ダンスで交信してくれるといいのですが・・・。
この時期、朝晩は氷点下近くまで下がりますので、巣に行けなければ寒さで死んでしまいます。働き蜂はせいぜい数ヶ月の命(?)とは言え可哀相ですが、これ以上はどうすることも出来ませんでした。ハチさんたち、ゴメン!
幸い、翌日昼間暖かくなると、移動した木箱の隙間から出入りしているミツバチたちがいました。
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