カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今年のサンふじの収穫は、仕事や就活で昨年来れなかった娘たちも手伝いに駆けつけてくれて、11月20日から家族総出のリンゴ採りになりました。

 天候だけはどうすることも出来ないのでやきもきしていましたが、幸い傘マークは消え、曇りから晴れの予報に変わりました。

 小さな果樹園ですが、矮化栽培とは言え60本近くあるので、リンゴ箱に全部で100箱超にもなるでしょうか。皆に手伝ってもらったお陰で、週末の二日間で何とか半分を採ることが出来ました。
今日は妹夫婦も手伝いに来てくれるので、今週末には残りを採り終えられそうです。今、外は昨日からの生憎の雨。でも朝には上がる予報なので、昼頃にはリンゴ採りができそうです。私は、それまで選別作業に専念。

 選別は、大きさ、色、形、傷の有無により、大玉、中玉、小玉毎に贈答用、以外のJA出荷用、自家用、加工用と選別していきます。

 今年は、周辺のリンゴ園でも例年よりも1週間ほど収穫を遅らせたようで、確かに少々色付きが甘い感じがしますが、糖度は夏の暑さのせいか、当園では最低でも15度から高いモノは18度(中にはは何と20度という鳥の“啄みリンゴ”もありましたが、ちょっと異常かも)と充分です(因みにJAのサンふじ出荷基準は13度以上です))。また、試しに切ってみると、色付きの余り良くない青めのリンゴでもかなり“蜜”が載っています。“葉取らず”(色付きを良くするための“葉摘み”作業をしなかった)リンゴでも(葉の光合成で養分が生成されるので当然ではありますが)糖度には差が無いという実験結果も報告されていますが、頷けます(ただ、出荷上は色も等級審査の対象です)。

 夜間も作業場で一人、皆が収穫してくれたリンゴを翌日の収穫作業に間に合わせるべく選別作業の続きと、更には配達日指定のお客様用にリンゴ採りと並行して発送するための梱包作業です。
      
 大変な作業ではありますが、今年も楽しみに待っていただいているお客様のことを思うと力も湧いてきます。
長女たちが2年前に農作業用にと買って来てくれたCDラジカセをお供に、この時期作業場には場違いなクラシックとジャズが夜遅くまで流れています。
      
 さぁ、もうひと頑張り!です。これから作業場に行ってきます。