カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 新コーナー誕生!と偉そうに言うほどではありませんが、我々、生粋の“松本っ子”が当たり前と思っていても、県外から来られると、驚いたり意外だったりすることも多いようです。そんな話題に気が付いたら、『信州松本ぶったまゲーション』と題して時々お送りしたいと思います。
さて、第一弾は『松本ルール』・・・。
    
 県外や、シンガポールでも運転していた経験からすると、松本に限らず、長野県は全体的に運転マナーが悪いような気がします。   
路線変更でウィンカーを出しても、なかなか入れてくれなかったり、右左折時やにウィンカーを出さなかったり。

 その中でも悪名高き「松本ルール」と、二年程前全国紙にまで取り上げられたのが、交差点での右折車の“割り込み”。交差点によっては、左折、右折と交互に(ある意味見事に)曲がって行くことさえあります。また、電車通勤の身として感ずるのは(これは長野県ばかりではないかもしれませんが)、信号の無い横断歩道では(バスやダンプなどのプロドライバーを除いて)なかなか停まってくれません。中には横断歩道付近に来て、アクセルを吹かす輩まで・・・。
従って『人の振り見て・・・』と、自宅と松本駅との間は私も車通勤のため、横断歩道では気が付く限り停まるようにしています。
なお、松本市内の小学生は(学校でしっかり指導されているのでしょう)停まってあげると、横断歩道を渡ってから、わざわざ車の方へ振り向いてお礼のお辞儀をしていきます。気忙しい朝、ほっと和む一瞬です。「イイから、早く行きなって!」
ある時などは、「ありがとうございました!」とお辞儀をしっかりし過ぎて、ちゃんとロックされていなかったのでしょう。その子のランドセルからノートや教科書など全部こぼれ落ちてしまった時がありました。
「ええっ?」見ている訳にも行かず、発進しましたが、微笑ましくも大丈夫だったか心配になりました。
   
 さて、道交法上はあくまで、左折車優先なのは全国統一。右折車が(県外車だったりして)曲がらずに待っていると(むしろそれが本来は正しいのですが)後続からお叱りのクラクションを鳴らされることさえあります。先日などは、右折専用車線で、しかも時差の右折信号のある交差点で、対抗車線の左折車が途切れるのを先頭で待っていたら、後の車が急発進して追い越して行ったのには暫し呆然!「あったま来たなぁ~、もう!」

 ただ、地元民として多少弁解させていただくと、昔、松本には右折の時差信号が殆どありませんでした。従って、直進車が黄色でも進入してきたりすると、それこそ一台も右折できないばかりか、城下町で道路が狭く片側1車線だと、右折車のみならず後続の直進車が一台も進めなくなることもザラ。最近、漸く幹線道路が2車線になったり、全国同様右折信号が付いたりする主要交差点も増えてもきましたが、そうでない交差点もまだまだ多く、気質というよりもむしろ長年の道路行政の結果だと思いますが、まだまだ「松本ルール」は抜けないようです。(一方、右折を除けば、信号は他県よりもむしろ守っているように感じますが、如何でしょうか?)

 秋の行楽シーズンです。県外の方で、松本(信州)へ車で来られる際は、くれぐれもお気をつけください。